カルト的人気を誇った海外ドラマ『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールを主役に据え、人気レーシングカーゲームを映画化した『ニード・フォー・スピード』。カーレース系映画といえばどうしても思い出してしまうのが『ワイルド・スピード』だが、今回『ニード・フォー・スピード』のスコット・ワウ監督に、ずばり「『ワイルド・スピード』に無くて、『ニード・フォー・スピード』に有るもの」を聞いてみた!
といっても、実は『ワイルド・スピード』は観ていないというワウ監督だが、一体どんな答えが返ってくるのか。
『ニード・フォー・スピード』の元ネタは、EA(エレクトロニック・アーツ社)から発売され、60ヶ国22言語、世界で1億5000万本以上売れた人気レースゲームシリーズ。ワウ監督はリアリティを追及するため、CGは一切排除したそう。「キャラがリアルなことが大事。だから観客をハラハラさせることができるんだからね」と、その胸に横たわる熱いポリシーを語る。
実はスタントマンの経歴をもつワウ監督。1982年から2005年に引退するまで、150本以上の映画やテレビ作品に様々な形で関わり、マイケル・マン、スティーヴン・スピルバーグ、オリヴァー・ストーンといった監督の撮影現場で、直接的にフィルムメイキングの知識を高めていったそうだ。
そんなワウ監督は、『ニード・フォー・スピード』を、元となったゲームのスリル感はそのまま受け継ぎつつ、『フレンチ・コネクション』『バニシング・ポイント』『トランザム7000』といった往年の名作カーアクション映画へのオマージュ作品でもあると言い切る。
「僕の映画は、60年代~70年代の車映画へのオマージュなんだ。この時代の作品はたくさん見ていて、なぜあの頃の映画が成功したのか、今でもずっと忘れられないのかを、自分なりに深く分析してみたんだよ。それで気づいたのが、それらはすべてリアルだとうこと。ちゃんとモーターノイズがあり、単なるミュージックビデオじゃないんだ」。
「『ワイルド・スピード』はもちろん悪い映画ではないと思うけど、痛快で楽しいだけで、言ってしまえば、実際あんまり中身がないんじゃないかな。『ワイルド・スピード』に無くて、『ニード・フォー・スピード』に有るもの、それは絶対に"リアルさ"だと思うね!」
ワウ監督も絶大な自信を誇るそのリアルさ。これは劇場で、この目で、確かめなくてはならないようだ。
『ニード・フォー・スピード』は6月7日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国ロードショー
【参照リンク】
・『ニード・フォー・スピード』公式サイト
http://disney-studio.jp/movies/nfs/
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