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インドでも最も貧しい州のひとつと言われるビハール州。この州の、さらに田舎スジャータにある学校「Niranjana Public Welfare School(ニランジャナスクール)」では、ここ数年、毎年「ウォールアートフェスティバル」なるものを開催している。


ニランジャナスクールは、貧しくて学校に通えない子供たちのために建てられたNGO学校。
ウォールアートフェスティバルでは、インド、そして日本からアーティストを呼び、3週間現地に滞在してもらって、学校の壁をキャンバス代わりに絵を描いてもらうのだそう。そうやってできあがった作品が、この壁画たちだ。
アーティストは絵を描くだけでなく、子供たちにアートの面白さを伝えるためワークショップも催す。



日本からは、泥絵で知られる若手アーティスト、淺井裕介氏(33)が3年連続で参加し、子供たちと一緒に村のあちこちの泥を混ぜて顔料にし、壁に描いた絵が話題となった。

ニランジャナスクールと日本には、実は大きなつながりがある。2006年、東京学芸大学の生徒たちが、アルバイトで貯めたお金を「貧しい子供たちのための学校を作るのに役立てて」と、インドNGO団体に寄付したのだ。日本以外の海外からも寄付金が寄せられ、これがニランジャナスクール設立のきっかけとなった。

その後学校は、教師やボランティアらの尽力によりどんどん成長し、今では3つの校舎に500人もの児童が学ぶほどに。

今年は2月に開催されたこのウォールアートフェスティバル。壁画は5月には消され、また来年のフェスに向けて準備が進められる予定となっている。

【参照リンク】
・Intricate Mud Paintings on School Walls in India
http://www.amusingplanet.com/2014/05/intricate-mud-paintings-on-school-walls.html 

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