この春、"夏を待てずにロードショー"を決めた感動作『上島ジェーン ビヨンド』は、あの波男(サーファー)・上島竜兵の"その後"を描く野心作だった! "ビヨンド"というタイトルの段階で胸騒ぎがする続編のメガホンを握った監督は、ビートたけしイズムを継承するマッコイ斉藤! 現在の映像界を牽引するマッコイ監督に、本作への想いを聞いた。
前作では表出しなかったが、マッコイ監督のリスペクトの念が今回は如実に出た。タイトルはもちろん、前作で死んだはずの主人公が......という衝撃の展開も含め、「(笑)。大好きですからね」と笑うマッコイ監督。「僕は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のADだったんで。たけしさんに憧れてこの世界に入ったので」と事務所に飾った賞状に目をやる。前作で受賞した「東京スポーツ映画大賞」のソレだ。「たけしさんにいただいた賞は、ダチョウ倶楽部さんもそうみたいですが、忘れられなくて。それでもう1回(笑)。もらえないかなあと」と本作のメガホンを握った動機を明かす。「まあ、一番の駄作にあげる賞になるので、二回撮った人はいないですからねえ(笑)。この映画以外、候補もないでしょう」。
とはいえ、作品としてはフェイク・ドキュメンタリーとしてしっかりと仕上げてある。2作目ということで、あるコンセプトを掲げ、それを実行に移した。「最大のポイントは、上島さんが前作以上にカッコ悪くなるようにすることでした、陸(おか)サーファーでモテようとしている男のなれのはて、ですよね(笑)」。完成した映画を観ればよくわかるが、主人公・上島竜兵は看過してはいけないような人間性で、スクリーン上で大暴れしている。「そういうことを、いろいろな目線で演じてもらったので、最終的に上島さんは大損こいています(笑)。本当に申し訳ないなって思っています!」。リアルを追求するゆえに、台本はなかった。「だから、フェイクではありますが、本当に嫌な奴に映っていますよね(笑)」。
この野心作で"東スポ大賞"連覇を狙う。「そうですね。この作品で連覇になれば、最高だなって思います(笑)」。しかも壮大な夢が、その先にある。「第3弾は、『上島ジェーン パリ』ですかねえ。上島さんがボードを持ってパリを歩いていて、『いい波ない?』って、ウロウロしている映像が目に浮かびますよ。『この夏一番騒がしいパリ』でもいいですね(笑)」。
(つづく・・・)
映画『上島ジェーン ビヨンド』は、2014年4月26日(土)、夏を待てずにロードショー!
舞台挨拶付き鑑賞券 好評発売中
詳細はこちら http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/topics/#011477
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