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皆さん、本当にご安心ください!そしてご期待ください!
『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』うれしくなるようなスーパーヒーロー映画であり、そして一級のサスペンス・アクション エンタテインメントです!なんの予備知識を持たずに観たい方は、ここでこのレビューを、もう読まなくて結構です(笑)。 以下、極力ネタバレなしのレビューです。


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これは『アイアンマン3』のレビュー(http://news.aol.jp/2013/04/23/ironman3/)のときにも書いたのですが、あの『アベンジャーズ』というお祭りの後、アイアンマンにしろ、マイティ・ソーにしろ、そして今回のキャプテン・アメリカにしろ、単体のヒーロー映画になった瞬間、盛り上がるのだろうか、という懸念はありました。しかし『アイアンマン3』も『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』も、それが杞憂だったことがわかりました。

『アベンジャーズ』以前は、いかにキャラクターを紹介するか、そして好きになってもらえるかに力点がおかれていましたが、『アベンジャーズ』以降は、そこはもうクリアになっているので、よりキャラクターの内面にフォーカスした見応えのあるドラマになっています。と、同時にアクションの楽しさを、集団戦の面白さに求めた『アベンジャーズ』に対し、それぞれのキャラの個性を活かした見せ場がさく裂します。
例えば『アイアンマン3』は、パワード・スーツというガジェットの魅力がタップリだったし、『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』ならヒロイック・ファンタジーのテイストを味わえました。『アベンジャーズ』から盛り下がる、どころか『アベンジャーズ』が弾みになって、よりヒーロー映画としてパワーアップしているのです。

この『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』も例外ではありませんでした。それどころか、僕は2008年の『アイアンマン』から始まるマーベル・スタジオ映画の中で、本作がNo1だと思います。

ストーリーは、アベンジャーズの戦いの後、シールドと一緒に活躍するキャプテン・アメリカですが、そのシールドの中でなにやら怪しい動きがあります。それは人間の自由を奪う恐ろしい陰謀でした。シールドすら信じられない中、キャプテン・アメリカと少数の仲間たちは、この企みを阻止すべく立ち上がります。『誰が敵で、誰が味方かわからない』状況、シールドという体制側が、キャプテンたちに牙をむく展開、、そう今度のキャプテン・アメリカは、サスペンス色が強い。前作『―ファースト・アベンジャー』がスーパーヒーロー物×戦争アクションだとすれば、『―ウィンター・ソルジャー』はスーパーヒーロー物×ポリティカル・スリラーです。ポリティカル・スリラーというのは、大雑把に物語の重要要素に"政治"とか"国家""国際情勢"が入っているもの、、例えば『アルゴ』とか『エネミー・オブ・アメリカ』とかジャック・ライアン シリーズもその一つですね。政府の陰謀に主人公が巻き込まれる、、みたいなお話です。

なので物語の密度が濃いし、先の読めない展開です。ただ、ストーリー重視だと、一方で、僕らが期待しているスーパーヒーロー映画としてのケレン味は抑えられているのか? そうではありません!『―ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』以上に、盾を使ったキャプテン・アメリカならではのスーパーアクションが全開!これほどヒーローがかっこよく描かれた映画というのは、今までなかったと言っても過言ではありません!NEWキャラクター ファルコンやウィンター・ソルジャーも映画を盛り上げるだけの存在ではなく、ストーリーの中心にちゃんと組み込まれ、そして存在感と十分な見せ場を与えられています。肉弾戦、バイクVSジェット機、カーチェイス、銃撃戦、空中要塞ヘリキャリアー3機を使ってのスケールの大きなバトル、エレベーターという閉鎖空間での大乱闘、、とありとあらゆるアクション映画の楽しさが凝縮されています!

と、同時にキャプテン・アメリカというキャラクターならではの映画になっているのですね。キャプテン・アメリカの物語と言うのは、アメリカの理想を信じて戦ってきた男が、現代に蘇り、いまのアメリカにあり方に疑問を持ちながらも、それでもアメリカのために戦うという、そのジレンマというか苦悩です。そして、キャプテン・アメリカが守ろうとしているアメリカとは、国や体制ではなく、自由の国のシンボルとしてのアメリカなのです。そうキャプテン・アメリカは、人間の自由を守るために戦っているのです。

今回の、『―ウィンター・ソルジャー』は、『アベンジャーズ』と来年公開の『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』をつなぐ『アベンジャーズ1.5』的作品と言われています。まさにその通りで、だから皆さん、例によって 例のごとく、今回のエンド・クレジットのおまけシーンも絶対、絶対 必見なのです。しかしながら、僕は『アベンジャーズ』の事実上の主役はキャプテン・アメリカだったと思っているので、むしろ『アベンジャーズ』こそが『キャプテン・アメリカ2』だった。そういう意味で『―ウィンター・ソルジャー』は3作目のキャプテン・アメリカ映画であり、3作目にして、キャプテン・アメリカらしい物語になったと思います。

今回、コスチュームについて、あるエピソードが描かれます。ここに"あの人"が絡んでくる。ベタですが、このくだりは、僕が一番、心ふるえたシーンです。ヒーローにとって、コスチュームとは、意志の現れであることを教えてくれます。劇中、これからのマーベル・ユニバースに関わる伏線があるし、『アイアンマン2』に出てきた、ある人物が、意外な形で出てきます。またよーくみると、ブラック・ウィドウが、弓矢のペンダントをしているんですね。ホークアイとの関係が続いているのでしょうか?

とにかく見どころいっぱい、見応えタップリの傑作です!
我らがキャプテンの応援に、劇場へと駆けつけてください!

『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』公式サイトはこちら
http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/captain-america2

おっと!ここですごいNEWSです!
韓国で撮影中の『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』の撮影現場から、キャプテン・アメリカの新コスチューム姿がお披露目です!詳しくはこちら!
http://star.mk.co.kr/v2/view.php?sc=41000020&cm=jQuery191047351449937559664_1396868093381&year=2014&no=526344&relatedcode=000100070&category=home
ますますかっこいい!キャプテン・アメリカです!

■すぴから緊急告知!
4月22日(火) 東京・西麻布のカフェ VERANDAで 僕がアメコミ映画について語ります!
http://cl-100-0422.peatix.com/
お楽しみに!

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