200万人の日本人が視聴・投票で選んだ、腕利きのプレイヤーたち10名と、リー・リトナーら超豪華アーティストたちとの、激アツのセッションが2013年4月1日、都内某所で繰り広げられた。
このセッションに参加できた10名は、課題曲を演奏している動画を投稿して、専門家(もちろんリー・リトナーも!)による審査と視聴者による投票によって選ばれた選りすぐりのプレイヤーたちである。
彼らは、この日、リー・リトナーら超豪華アーティスト陣とセッション。その結果、最も優秀と認定された1名が、彼の主催するコンペティション「シックス・ストリングス・セオリー」への特別参加権を獲得......さらにそこで選ばれれば、世界最大級のジャズ・フェスティヴァル「モントルー・ジャズ・フェスティヴァル」に参加する道が開かれているというから、ジャズ・プレイヤーにとっては、この上ない檜舞台と言える。
と、ここで、そもそもリー・リトナーを知らない人のために、簡単にプロフィールを紹介しよう。
リー・リトナーは、ジェントル・ソウツや、フォー・プレイといったフュージョン・バンドでの70年代からのキャリアはもちろん、ソロでも屈指の人気を誇るジャズ/フュージョン界を代表するギタリストだ。
さらに、この日バックを固めるメンツがすごい。パトリース・ラッシェンは、LAフュージョン草創期を支えたキーボードプレイヤー。神保彰は、日本が誇るフュージョン・バンド、カシオペアの凄腕ドラマーで、その縦横無尽なプレイはしばしば「千手観音」にたとえられる。エイブ・ラボリエルは、ベテラン中のベテラン・セッション・ベーシスト......という盤石の布陣。これは期待するなという方が無理というものだ。
この日、耳の超えたファンたちですでに満員の場内は、ファンキーなリー・リトナーのカッティングからスタート。場内を一気に沸かせた後、二曲目では、現役女子高生ドラマー、川口千里が登場。小柄な身体からは想像できないほどの、パワフルかつ大胆なドラミングで観客を圧倒する。
三曲目には、「アジアの歌姫」クリスタル・ケイが登場。「レジェンドたちと同じステージに立てて光栄」と敬意を表しつつ二曲を熱唱、メインが登場する前にこんなに盛り上げて大丈夫かと心配してしまうほどの盛り上がりを見せた。
この後、楽器もスタイルもバラバラなファイナリスト10名が登場・表彰された。リー・リトナーは、「コンペティションは好きじゃないが、若いプレイヤーにチャンスを与える」と今回のセッションの意義を強調した。
さて、ここから、メインのセッションがスタート。メンバーが少しずつ交代しながら、「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」「ラヴ・フォー・セール」「ラウンド・ミッドナイト」「アイ・ガット・リズム」「サマータイム」などのスタンダード・ナンバーを演奏。それぞれのソロプレイを次々と披露する。リー・リトナーは、ソロの合間でファイナリストらの演奏をじっくり鑑賞しつつ、時折、「ハッハー」と満足げに声を漏らす一幕も。
演奏後、リー・リトナーと同じくギタリスト・鈴木直人氏が優勝者に選ばれた。鈴木氏は「今年でもう37歳になるんですけど、この年になってもチャレンジして本当によかった。素晴らしい企画ありがとうございます。がんばります」と、感謝の意を示すとともに、次のステップへの意欲を滲ませた。
最後は、リー・リトナーのヒット曲「イズ・イット・ユー」を、全員で演奏。鳴り止まない拍手の中、「ダイナースクラブ・ソーシャル・ジャズセッション2013-14」は幕を閉じた。
見事優勝を果たした、鈴木直人氏が今後、どんな活躍を見せてくれるのか、注目である。
【参照リンク】
・Diners Club Social Jazz Session 2013-14
http://socialjazzsession.com/
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