3月31日「笑っていいとも!」最後のテレフォンショッキングでビートたけしがタモリに贈った表彰状が伝説になっているが、過去のたけしの表彰状・スピーチも凄いのだ。
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「いいとも!」最終回に向けて、安倍首相や木村拓哉、DREAMS COME TRUE、福山雅治、小泉今日子、黒柳徹子と豪華ラインナップで続いたテレフォンショッキング。日本を代表するTV番組のラストを飾るのにふさわしい、最後のゲストはビートたけしで、登場するや「今日は表彰状を読みに(来た)」と約4分にわたり表彰状を読み上げた。
「この表彰状は、全てゴーストライターが書いたものです」と、いきなり佐村河内守ネタで笑いをとるたけし。テレフォンショッキングについても言及しており、「女優の矢田亜希子さんが、大竹しのぶさんを友達として紹介し思わず『はじめまして』と言ったその時、私はショックのあまり耳が聞こえなくなりました。そしてまた、得意の作曲活動を諦めなければいけない事態に陥ってしまいました。改めて芸能界というのは、ヤラセの世界だなあと痛感した次第でございます」とこちらもまた、佐村河内守ネタをからめつつ、「いいとも!」についての触れていいのか心配になるようなネタをぶっこむ。
「そんな『笑っていいとも!』も、今日で終わってしまうのかと思うと、私としては残念でありません。ただ明日からは、O倉智昭さんの『かぶっていいとも!』という番組が始まると知った時、聞こえなかった耳が回復し、今ではゆがんで聞こえるまでになりました。最近では新垣さんとの一度壊れた友情も復活し、今では2人で元気に作曲活動に勤しんでおります」と、タモリから「やめなさい(笑)」と言われながらもギリギリを攻め続けるたけし。終始タモリを含めた会場全体を笑わせ続け、最後には「A女E女」復活を望む会会長・イジリー北野とまとめていた。
そんなビートたけしのブラックなネタだらけだが爆笑のスピーチは過去にも沢山ある。林家三平結婚披露宴では、暴力団との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助をもじり「今日のこのおめでたい席に出席するにあたり、数々のヤクザの営業、イベント、または黒い交際などをしっかりと断ってやって来た」と発言。兄の林家正蔵が襲名披露後の祝儀の一部を申告していなかった件にもふれるなど、たけしだから笑いにできるネタばかりとなっていた。
また、お笑い芸人のずん飯尾の披露宴では、「不慮の事故で無くなった相方のやすも喜んでいることでしょう」と、事故で長い間入院していた飯尾の相方をいじり、「脱税だけは決して手を染めないよう、昨今の芸能界は一度の過ちが取り返しのつかないことになります。詳しくは坂東英二さんに聞いて下さい」と板東英二さんの脱税ネタでも爆笑をとる。
そんなネタにされている板東英二さんについては今年2月23日、「第14回ビートたけしのエンターテインメント賞」の話題賞で、みのもんたと共に表彰。「植毛は医療行為で、かつらは経費で落ちるんだろ?増毛はどうなんだろうね」と、毒舌でいじりつつも「世間は不幸で笑ってくれる」と励ましている。
最後に、たけし軍団のラッシャー板前の結婚式で披露されたスピーチが全てを表しているのではないだろうか。式の最後に登場したたけしは、「私は子供がいます。その子供を愛しています。でも、軍団と仕事をしていると、子供以上に愛してると思うことがあります。ありがとう」との言葉を贈った。軍団やその他なんの関係もない人たちも泣いたという。
たけしの表彰状やスピーチは毒舌であるが温かみがあるのは、誰よりも優しさに溢れた人だからだ。お笑いや映画、小説などなどさまざまな分野で才能を発揮するたけしだが、これも一つの才能であるのだろう。
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