3月6日付の朝日新聞に掲載された週刊文春の広告記事において、一部の文字が「●●新聞」と伏せ字にされていたため、ネット上で「検閲か?」との憶測が広がっている。
問題となっている広告は、6日発売の「週刊文春」3月13日号の広告記事だ。当日の朝日新聞の当該ページを確認すると、「『慰安婦問題』A級戦犯 ●●新聞を断罪する」と表示されており、確かに伏せ字が使用されている。参考までに他紙を確認すると「朝日新聞を......」と明記されており、告発された朝日新聞のみで伏せ字が使用されたものと思われる。
これを、産経新聞が発行する夕刊フジのニュースサイト「ZAKZAK」が問題視した。ZAKZAKは、
「言論の自由を守るべき新聞社が、一体、何を隠そうとしたのか」
「当然、黒丸部分が気になる」
と綴り、「他紙を見ると「『慰安婦問題』A級戦犯 朝日新聞を断罪する」とハッキリと書いてあった」と、朝日の姿勢を批判。これに対しネットユーザーからは、
「自分とこの名前消すなんて
もう報道の看板はずせよ」
「こんな勝手な改変して著作権の侵害にはならないんだろうか」
「裁判すりゃ勝てるだろ
●の部分が公序良俗に反しているわけじゃないし」
と、朝日新聞に対する批判が殺到している。
この件について週刊誌関係者の男性は、こう証言する。
「新聞社には広告を審査する『審査課』というセクションがあって、性表現や差別表現、そして今回のような"掲載元を対象とした記事"などについて、社内の審査基準に基づいて審査します。お金を出すからといって、どんな文言でも掲載可能というわけではありません。両社(※新聞社と週刊誌)のやりとりも別に喧嘩腰じゃなく、『やっぱダメですか?』『ちょっと...ね。別の表現に変えられませんかね?』みたいな感じですよ。本当にモメた場合は広告掲載拒否です」
実際、2012年には日本経済新聞が週刊文春の広告掲載を拒否し、文春側はHPで、
「新聞読者が当該記事以外の記事の広告まで見る機会を奪うのは公器としてあるまじき行為と考え、厳重に抗議します」
との声明を発表している。そういった事情を鑑みると、今回の件に関しては「お互い同意の上」の伏せ字だったということだろう。
【参照リンク】
・朝日新聞、広告の一部が「●●」 言論の自由はどこに...ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140306/dms1403061207004-n1.htm
・日本経済新聞による週刊文春広告掲載拒否について-週刊文春
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1577
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