映画『グリーンマイル』や『隣のヒットマン』に出演したことで知られるマイケル・クラーク・ダンカンが、現地時間3日朝、ロサンゼルスの病院で入院中に亡くなった。54歳だった。
<TMZ>によると、彼の死は突然だったとのこと。婚約者のオマロサ・マニゴール(Omarosa Manigault)さんが病院で付き添っていたのだが、少しの間離れて戻ったところ、亡くなっていたという。しかし、オマロサさんの母親は病室にいたそうだ。
ダンカンは7月13日に心筋梗塞を発症して急きょ入院していた。心停止していたところをオモロサさんが見つけ、CPR(心肺蘇生術)をほどこして蘇生に成功、そのあと集中治療室に入っていたが、8月には集中治療室から出たとも報じられていた。しかし、2か月の治療の後も完全に回復しなかった、と広報担当者が<TMZ>にコメントしている。
ダンカンはシカゴの貧民街で幼少を過ごし、ハリウッドでは当初、 要人(ウィル・スミスやジェイミー・フォックスなど)のボディガードをして生計を立てたという。『グリーン・マイル』の前にも、『フライデー』や『アルマゲドン』に出演している。
『アルマゲドン』で共演したブルース・ウィリスに才能を認められ、『グリーン・マイル』のコーフィー役をダンカンにと、フランク・ダラボン監督に推したのはウィリスだった。『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』や『隣のヒットマン』に出演を決めたのも、ウィリスあってのことだったという。
『グリーン・マイル』では、知能は低いが優しい心を持ち、超能力で人を癒すことができる死刑囚コーフィ役を演じ、アカデミー賞助演男優賞とゴールデングローブ賞 助演男優賞にノミネートされた。その後は『デアデビル』、『シン・シティ』など多数の映画に出演した。
2012年になって、1月から5月までFoxで放送された犯罪ドラマ『ザ・ファインダー』(The Finder)で、初の主役を演じたばかりだった 。
身長196cm、体重142kgの巨漢であったことは有名だが、同じ体格でももっと小さく見える人はいる。映画では、実際の体よりも自分をさらに大きく見せることができた"優しい巨人"(Gentle Giant)を、ハリウッドは忘れないだろう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
<俳優マイケル・クラーク・ダンカンが54歳でこの世を去る>
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記事元:HuffPost(1)、HuffPost(2)、TMZ
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