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韓国の鬼才ポン・ジュノ監督が描く超絶近未来映画『スノーピアサー』。2014年2月7日からの公開を前に、衝撃の本編特別映像が公開となった!!


2014年7月1日、地球温暖化を防ぐため化学薬品が撒かれ、その結果、地球は新たな氷河期に突入。それから17年が経った2031年。地球上を走る列車「スノーピアサー」だけが、生き残った人類にとって残された唯一の生存場所となる。そこは富裕層と貧困層とに分けられ、無賃車両である最後尾車両はみすぼらしく汚れ、飢えた人々で溢れている。その一方、豪華クルーズ船のような前方車両の乗客たちは、氷河期以前と変わらないラグジュアリーな生活を続けている。人類社会の縮図であり、"未来図"ともいうべき舞台となるのが、本作の主役ともいえるこの列車なのだ。

列車最後尾で奴隷のような扱いを受けるカーティス(クリス・エヴァンス)らは、先頭車両に向かって革命に立ち上がる。その途上で目にするのが、今回公開された先頭車両の車内を描写した特別映像だ。

心を穏やかにするヒーリング音楽が流れる菜園では、列車を支配するナンバー2のメイソン総理(ティルダ・スウィントン)に日本語で話しかける人物も登場。その後に続くのは、まるで水族館であるかのような水槽を悠々と泳ぐ魚たち。圧倒的なこの景観は、列車の中であることを忘れさせるほどに美しい。この魚たちは列車内の "閉鎖生態系"で管理されていることにも驚かされる。更に前方へと進むと、越井隆氏のイラストによって再現された小学校やプール、歯科医やクラブなどが続く。富裕層たちの豊かな暮らしぶりに驚嘆させられることになる。



無賃乗車の乗客たちが貧窮しながら暮らす最後尾車両と、前方車両の豪奢な車内。この対比は、スペースコロニーという選ばれた者たちの楽園と地球で貧困に喘ぐ人々の姿を描いた、ニール・ブロムカンプ監督作『エリジウム』(13)を彷彿とさせる。『エリジウム』でマット・デイモンが地上から宇宙空間を目指したように、クリス・エヴァンスは前方車両へと突き進んでいく。その過程で描かれる多種多様な人々の姿を見比べてみると新たな発見があるかも知れない。



ちなみに国内外のコンペで多数入選しているイラストレーターの越井隆氏が、『スノーピアサー』の列車にインスパイアされたイラストを描いているので、そのいくつかを紹介したい。

学校


医者


サロン

Illustration by Takashi Koshii

あなたが乗り込むのは、前か、後ろか。
未来列車「スノーピアサー」の旅は、手に汗握る衝撃的な体験になること間違いなしだ。

『スノーピアサー』は2014年2月7日(金)、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー

(C) 2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS

【参照リンク】
・『スノーピアサー』公式サイト
http://www.snowpiercer.jp/

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