2013年ももうすぐ終わろうとしている。今年のネットニュース界隈で話題になった出来事を「女性タレント」という枠で振り返ってみると、やはり名前が多数登場するのはAKB48系列グループのメンバーだ。
まだ年が始まって間もない冬、ネット上はもちろん世間でも話題の中心となったのは、恋愛騒動の責任をとって坊主頭にした峯岸みなみ。この峯岸の騒動に始まり、キンタロー。のモノマネや卒業後の「かわいくなった」といわれるルックスが注目を集めた前田敦子、キンタロー。とのバラエティ番組内での"コント"的な絡みが原因で一部のネットユーザーから批判された板野友美、出演したCMの内容が視聴者から「おかしい」と指摘された島崎遥香など、毎週毎日のようにネットニュースのトピックにはAKB48関連の人物が登場。
さらに、夏に発売されたシングル『恋するフォーチュンクッキー』は、その振り付けが人気となり、数々の企業や自治体がダンスする様子の動画をアップするという現象が巻き起こった。ももいろクローバーZの人気やモーニング娘。の再燃といった傾向が見られた2013年だが、やはりネット上の主役はいまだにAKB48であるといえそうだ。
しかし、2013年を通して最もネット上で印象的だった女性タレントは、女優・剛力彩芽である。2012年にネット上で剛力に対して多く書き込まれた「ゴリ押し」という言葉。剛力が活躍する背景には、所属事務所による「ゴリ押し」があると一部のユーザーが予測し、これがネット上での彼女の好感度を落とす要因に。
そのような風潮が残っていた2013年の前半を経て、7月、剛力が『友達より大事な人』で歌手デビューした。
同曲でみせた"プロペラダンス"といわれる変わった振り付け、そして生放送の音楽番組で見られた緊張した剛力の"失敗"という印象が強い歌声は、さらに一部ユーザーたちの攻撃心をくすぐることに。もはやネット上での剛力の印象回復は無理かと思われたが、AKB48の峯岸みなみがその状況の変化に影響することとなる。
11月に放送されたバラエティ番組において、坊主頭がすっかり伸びてショートカットになった峯岸が、剛力に髪型が似ているという指摘を受け、"プロペラダンス"をデフォルメした形でマネたのである。これに、「(峯岸が剛力を)バカにしてる」といった視聴者の批判の声が少なからず噴出。しかし剛力は、ダンスをマネされたことを「嬉しい」と、具体的な理由も併せてコメントした。このような剛力の態度に、「(性格が)いいコなんだ」という感想を持つユーザーが多数現れ、現在にいたるまで彼女のネット上での評判は上がり続けているのである。このような風潮を受け、もともと剛力に好感を抱いていたユーザーたちもその声を隠さずに発信するようになったという構図が見て取れる、
これまで、数々の誹謗中傷を受けてもへこたれる様子を見せてこなかった剛力。低かった好感度が徐々に上がり始めた2013年を経て、2014年はそんな彼女の強さや性格がより評価される年になるかもしれない。
ちなみに2013年、ネットだけでなくメディア全体を最も騒がせた女性タレントは、矢口真里一択で間違いないだろう。2014年、矢口の芸能界復帰はあるのか? こちらも大いに注目だ。
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