「BIG3で初めて頭叩いたのはタモリさんなんですよ」
12月11日、『笑っていいとも！』「テレフォンショッキング」に出演した矢部浩之はそう述懐した。
『ジャングルTV』でずっとボケ続け、コーナーを始めないタモリに思い切ってツッコんだ矢部。それが大ウケし、まだ20歳代前半だった矢部は大きな自信を掴んだのだという。
矢部が前回『いいとも！』「テレフォンショッキング」に出演したのは2010年10月7日。折しもその時期は『めちゃめちゃイケてるッ！』の新メンバーオーディションが行われており、その話題をしていた。そう、ちょうど岡村隆史が病気で休養していたのだ。
そんな矢部を気遣い、タモリは『いいとも！』本番終了後、矢部を食事に誘ったという。
そこでタモリは「真面目で繊細な人がなるからねぇ」と岡村を心配し、どうすればよいのかを考えてくれていた。
以前、ラジオ『ナインティナインのオールナイトニッポン』（ニッポン放送）でその時の模様を話していたことがある。その時、タモリは「岡村の復帰は『タモリ倶楽部』からがいいんじゃないか」と話したと明かしていた。『めちゃイケ』や『ぐるナイ』などプレッシャーのかかる舞台ではなく、『タモリ倶楽部』のような力の抜けた番組で「いやいやいや、タモさん」と入ってくる感じが良いじゃないか、と提案していたのだ。タモリのやさしい気遣いだった。
ちなみに2010年12月2日の『ナイナイのANN』によると「BIG３」のひとり明石家さんまは当時、岡村に電話をしている。
「俺、なんで『めちゃイケ』（の新メンバーオーディション）落ちたんや？」「なんで落ちたのかお前ちょっと調べといてくれ」と。実に「お笑い怪獣」さんまらしい電話だった。
また、2011年9月20日の『さんま&岡村のプレミアムトークショー 笑う！大宇宙スペシャル!!』（日本テレビ）によるとビートたけしは岡村に宛て手紙を書いた。その手紙はありがたい言葉が書き連ねていた。が、最後のページには、森の中で男女がセックスしている絵が描かれていた。それまで笑えなかった岡村が思わずプッと笑うことができたのだ。
「どうしたらいいかねぇ」と答えの出ない話し合いを続けたタモリと矢部の会食もお開きが近づいていたと矢部は述懐する。
「分かった！」酔いが回ったタモリが口を開いたという。
「このまま俺、病院行って全裸になる！」
当時を思い出しながら「そんなこと言った？ バカだねぇ」と相好を崩したタモリの笑顔には深い愛情が刻まれていた。
文＝てれびのスキマ（http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/）
■関連リンク
中居正広のリーダー論 「不安や不満は常に感じていたほうがいいと思う」
千原ジュニアのどうでもいい話 「嘘をつき続けてきた初めて買ったレコードの話」
ビートたけしが芸大生にした授業内容とは？ 大人な話題繰り広げる『いきつけ』が面白い
| Email this | Comments
