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次世代の芥川賞、直木賞の作家デビューを、書店員が手伝うかもしれない?

2013/11/27 17:00 投稿

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Filed under: 国内, 暮らし・車, カルチャー,

売り場をよく知る説得力ある視点から、書店員が書籍の出版に関わってゆく。そんな賞が、今月から始まった学研パブリッシング主催の「本にしたい大賞」です。過去10年続く「本屋大賞」と違って、既刊本から選ぶのではなく、未発表の作品への書店員の投票によって本の出版が決まるのだそうです。


この「本にしたい大賞」では、作品の冒頭部分(第1章~第2章ほど)が公開されており、その内容を読んで「もっと読みたい」と思った本に、それぞれの書店員が投票します。その後、選ばれた作品に担当編集者がつき、作家と二人三脚で作品をブラッシュアップ。実際に出版されるまでの過程も、ウェブ上で随時公開するとか。

最初の投票には、新刊を扱っている書店の書店員であれば、社員やバイトなどを問わず参加可能。投票の仕方は、まずは、学研よみものウェブ「ほんちゅ!」のノミネートページhttp://honchu.jp/book_gp/nominate/)にアクセス。すると、以下の第一次ノミネート作品の冒頭部と寸評を読むことができます。

・『ルイ』舟崎泉美
・『虹の立つ家』一双
・『法面珍獣たち』流丘朶宙
・『はつ しぐれ』久松すみこ
・『春ことり』熊谷かおり
・『グリーンアイズボーイ』蔦葉康司
・『遙かなる航路』工藤誉

作品は、多重人格が出てくる物語からミステリまでさまざま。これらを読んだ上で、「投票エントリー」をクリックして選考員に登録。書店員であることが確認されるとIDとパスワードが発行され、投票が行えるようになります。

今回の賞は、制作段階から売り場の声が反映されるもので、これまでにない新しい才能の発掘への期待が膨らみます。次世代の芥川賞作家や直木賞作家のデビューに、書店員たちが関わっていた。そんな未来がやってくるかもしれません。

【参照リンク】
学研よみものウェブ「ほんちゅ!」本にしたい大賞ノミネート作品
http://honchu.jp/book_gp/nominate/

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