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みんなを笑顔にしがちなレイザーラモンRGのパンク精神

2013/11/15 07:00 投稿

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Filed under: 国内, 芸能, カルチャー, 音楽

10月6日の『笑っていいとも!』(フジテレビ)にゲストとしてケイティ・ペリーが出演。彼女に用意された企画でレイザーラモンが登場した。レギュラーの太田光やタカアンドトシらがHGの扮装をし、本物のHGは誰かを当てるというクイズ企画だった。この日はレイザーラモンRGのあるあるDVD『Live in Japan』の発売日。当然その告知をすると思われたが、まさかのHG主役。なおかつ告知もされぬままだった。それはあまりにもRGらしいオチだった。


『Live in Japan』はRGがワールドツアーを行ったという体(てい)で、その"日本公演"を収録したDVDである。

「田園」「もっと強く抱きしめたなら」「Bye For Now」「JAM」「ENDLESS RAIN」「星空のディスタンス」「風になりたい」など80~90年代にヒットした名曲に乗せ「あるある」を歌い上げている。なお、"日本盤限定ボーナストラック"として「One more time,One more chance」も収録されている。VJは、あのマイケル富岡。



そのDVDを再生した途端、とにかくそのバカバカしさに楽しくなってしまう。
オーディションで選ばれた「あるあるダンサー」たちのちょい古めのダンスも可笑しいし、RGは原曲の歌い手に合わせて、雑な粗い扮装をするのだが、その着替えのシーンまで可笑しい。またRGはムダに歌が上手いから、うっかりとうっとり聞き入ってしまいがちだ。普段は「早く言えよ」とツッコミがあってこそ輝く「あるある」だが、「早く言えよ」と言いたくないくらい心地よい歌声だったりする。それを見ていると自然と笑顔になってしまう。とにかくひたすら楽しいのだ。それ以上でもそれ以下でもなく「楽しい」としかいいようがないDVD。「楽しい」は「面白い」「スゴい」「感動」などよりも軽く見られがちだが、そんなことはないはずなのだ。

大学では一度バンドサークルに入ったというRG。しかしピンと来なくて学生プロレスの門を叩いた。それがRGなりのパンク精神だった。そこでHGと出会いお笑いの世界に入ったのだ。

かつてRGは星野源を「精神がパンクすぎるがゆえにパンクバンドをしない男」(『週刊プレイボーイ』)と評した。その言を借りればRGは「精神がパンクすぎるゆえに『楽しい』に行き着いた」のだ。

精神的にツラくなって自分の限界を感じた時、またこのDVDを見て「楽しい」気分になりたい。RGはTwitterで以前「限界あるある」を発表している。
「自分で限界決めがちだが限界はもっと先にありがち♪」

文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)

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