ついに11月14日から日本公開となる、世界が絶叫した最凶スリラー『サプライズ』。ひとたび観れば、怖さとおもしろさに引きずりこまれる94分間があなたを待っている!今まであるようで無かった新しすぎるスリラーを見事撮り上げたアダム・ウィンガード監督に、電話インタビューを敢行した!
アメリカではこの夏公開されるや好評レビューが炸裂、口コミが爆発して全米拡大上映となった本作だが、日本でも既にひと足早く観た人からは絶賛の声が多数!このことを監督に告げると、「ある程度予想はしていた」と余裕の回答が。
「日本のお客さんに受け入れられるというのは僕の中では不思議じゃないかも。というのも、僕自身が黒沢清や北野武、そして塚本晋也というジャパニーズディレクターの作品に影響を受けているからね。塚本監督の『TOKYO FIST』(95)を初めて観たとき、アクションとアートをつなぎ合わせた世界が映画でも成り立つんだ!と衝撃を受けたんだけど、ほんと僕の作品は日本の映画に影響を受けているものが多いんだよ」。
『サプライズ』は、久しぶりに一家揃った晩餐の席にいきなりアニマルマスクの殺人集団が現れて殺戮祭りになだれ込むのだが、絶叫スリラーというだけあって、殺し方の種類も半端ない。ウィンガード監督が尊敬する北野武監督は以前、常に映画に使えそうな殺し方を考えていて何か思いついたらノートにつけていると言っていたことがあったが、ウィンガード監督も仕事柄、殺しのアイデアをメモったりしたのだろうか。
「『サプライズ』では殺しのアイデアは脚本のサイモン(・バレット)に任せる部分が多かったんだよね(笑)。僕はどちらかというと、どう演出するか、暴力描写をどう描くかに心を砕いたよ。観客がこれまで観たことがない新しいものを作りたい、それでいて作品全体のトーンも合わせなくちゃいけない。そこらへんに集中したんだ。あと、殺し方といってももう出尽くしていて、今更まあたらしいものはそうそうないからね(笑)。でもそんな中で『これは新しい!』って自信をもって言えるのは、ミキサーのシーンかな」。
監督渾身のミキサーシーンは確かにホラー史に残るだろう衝撃度!果たしてミキサーがどう使われるのかは、ぜひ劇場で、その目で、確かめてほしい。
ちなみに監督お気に入りのシーンを聞いてみると、「晩餐の席に矢が撃ち込まれて突然惨劇に変わるシーン」とピンポイントの答えが。
「始まって24分くらいかな、それまでの家族の再会映画からいきなり殺戮映画に変わる転換ポイント。あそこでいかにスムーズに自然にシーンを変えていくかがカギだと思ったから細心の注意を払ったよ。出演者も多いし、皆叫んでるし(笑)、撮影も編集も大変だったから、あそこは自分の中でやり遂げた感があるんだよね」。
さて、『サプライズ』では80年代を代表するホラークイーン、バーバラ・クランプトンが一家の美しすぎる母役で久々の映画出演を果たし、映画&ホラーマニアを騒然とさせたが、かつて活躍した俳優や女優を自分の作品で復活させるのが実は好きだと語るウィンガード監督。目下一緒に仕事をしたいのは、これまた80年代、映画『モンスター』(未)や数々の海外ドラマで活躍したキワモノ系俳優ウィングス・ハウザーだとか。
「彼の活躍を最近とんと聞かないからね。ドラマには今も出演しているようだけど、僕の耳に『ウィングス・ハウザーは良い役者だよな』って聞こえてこないということは、正しい使われ方をしてないってことだと思うんだよね(笑)。ぜひ僕の作品に出てほしいね(笑)」。
『サプライズ』という邦題はとても気に入っているそうだが(原題は『You're Next』)、続編は「作ろうと思えば作れるけどたぶんない」そう。非常に残念だが待機作は目白押しだそうなので、次回作を期待して待とう!
最後に、奇しくも同じアニマルマスク系スリラーである邦画『JUDGE/ジャッジ』が前週に公開されたことを教えると・・・
「『サプライズ』はよりシンプルなホラー。『ハロウィン』のブギーマンとか、『13日の金曜日』のジェイソンとかに近いタイプだから、昔ながらのホラーが好きな人には絶対に楽しんでもらえるはず!『JUDGE/ジャッジ』とはいろいろ違いそうだけど、まずはこっちの作品を観に来て!(笑)」とジョーク交じりに絶妙な返しを見せてくれた。
アダム・ウィンガード監督が世界を震撼させた『サプライズ』!劇場に足を運んで絶対損はなし!ミキサーシーンも気になることだし、ぜひ劇場でこの恐怖とおもしろさを堪能してほしい。
映画『サプライズ』は11月14日(木)より全国ロードショー!
【参照リンク】
・『サプライズ』公式サイト
http://surprise.asmik-ace.co.jp/
・『サプライズ』特集
http://news.aol.jp/special/surprise/
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