いま、「バブル期」がちょっとしたブームになっているようです。
高視聴率で話題をさらったドラマ『半沢直樹』の原作は、池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」で、舞台はバブル期。同様に人気を博したNHKの朝ドラ『あまちゃん』も、昭和60年前後の芸能界が描かれていました。また、10月1日には、「W浅野」が代名詞となった、トレンディードラマ『抱きしめたい!』がスペシャルドラマとして復活しています。
これらの懐かしいネタを使って、オジさん・オバさん世代との会話が弾んだ人も多いはず。そんな上の世代の心を鷲掴みにするには、これらのネタだけではなく、「死語」も取り入れてみてはどうでしょう。
書籍『死語辞典』は各世代のオヤジたちがよく使う(使っていた)"イカした"死語を学べる一冊。
例えば、「ごめんなさい」の言葉。これは世代によって様々な死語があります。
では、まず60代の「ごめんなさい」。彼らがよく使った死語は、「アイムソーリーヒゲソーリー」。語源は不明ですが、有名なオヤジギャグとして君臨している死語の一つ。これは、地口(じぐち)といわれるダジャレの一つのようで、リズムをつけるため特に意味のない言葉を続けるというものと、同書では説明されています。
続いて、50代の「ごめんなさい」は、「めんごめんご」。ごめんを単純にひっくり返しただけのシンプルな死語。タレントの井上順が愛用していました。最近では、エヴァンゲリヲンの真希波・マリ・イラストリアスが『劇場版:Q』で多用しており、耳にした若者も多いはず。
さらに40代では「許してちょんまげ」が、当時ナウかったようです。こちらも地口。とんねるずの木梨憲武がよく使っており、浸透したのかもしれません。
最後に、30代の「ごめんなさい」は「すったもんだがありました」。94年放送のタカラ缶チューハイのCMに登場した宮沢りえが発した名文句。92年に貴乃花と婚約した宮沢りえは、翌年に婚約解消。そんなスキャンダル続きだった彼女の私生活をこの言葉が見事に連想させたようです。
年代別に登場した「ごめんなさい」。それぞれ味があって感慨深いものですが、「どれもシリアスな場面では通用しないので使用の際は要注意」と同書ではアドバイスを送っています。休憩時間や飲み会の席でのみの使用に止めましょう。
【書籍データ】
・『死語辞典』 宝島社
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