漫画家、コラムニストの渋谷直角氏による『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』。
本書には、表題作である「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」をはじめ、「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」、「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」、「口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画(MASH UP)」、「テレビブロスを読む女の25年」等、衝撃的なタイトルのついた作品が収録されています。
「今年...みんな35歳じゃん? もう...夢とか言ってんのヤバイと思うんだ...」
「ボサノヴァのカバーをきっかけにして...ユニクロのCM曲やって中田ヤスタカにプロデュースしてもらってアパレルブランド立ち上げてモデルも兼ねたアーティスト活動してTVブロスとかマーキーで連載コラム書いたりするんだよ...!?」
そのタイトルが示す通り、カフェでよく流れている、イージーリスニングとして私たちの耳に届く、J-POPをボサノヴァカバーした音楽。その音楽の裏に繰り広げられた物語とは?
――90年代に青春を過ごし、一般的に渋谷系と称される音楽に浸かっているうち、日々のライフにもその影響が根深く浸透し、憧れから冷め切れず、人生や夢を懸け続けている30半ばの女性。しかし、いつまでも夢に描いたすてきなデイズはやって来ず、現実に打ちのめされ、それでもしがみつきながら逞しく生きていくストーリーを描き出す――。
全編に渡り、どこか思い当たる節がある、痛いところをつかれたななどと秘かに感じる人が大量発生中です。
【書籍データ】
・『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』 渋谷直角著 扶桑社
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