病気を未然に防ぐための身体づくりを目指すNPO法人「日本自然医療協議会」主催のチャリティーイベント「第3回WCSウオーキング大会」が20日、東京・台場で開催。雨天にもかかわらず、約2200名の参加者が出発地点の有明コロシアムに集合し、5キロコース・10キロコースに分かれてウォーキングを行った。
「難病の子どもの夢を応援しよう」をテーマに開かれた今大会。集められた260万円を超える参加費の全額が、難病の子どもたちの夢の実現をサポートする一般財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンに寄付された。
ウオーキングに先立ち、有明コロシアムでオープニングイベントが行われた。今年5月に80歳で3回目のエベレスト登頂に成功したプロスキーヤー・三浦雄一郎氏をゲストに招き、日本自然医療協議会の鏡久美子理事長と司会の徳光和夫氏を交えてトークセッションが開催された。
ジャケット姿の三浦氏が足取りも軽くステージにあがると、参加者たちから大きな拍手が沸き起こった。三浦氏は、76歳の時にスキーのジャンプで失敗し、5か所を骨折するなどして「再起不能」と言われたエピソードを紹介。そこからトレーニングに励み、エベレスト登頂を成し遂げた体験から、自らの健康の秘訣が「攻める健康法」にあると明かした。「何歳になっても、富士山を登ってみようとか、雨の中を歩いてみようなど、目標を持って健康づくりに取り組むことが大切です」と勧めた。
そんな三浦氏だが、徳光氏が「80歳なので、これから先はもう、夢はないでしょう?」と尋ねると、「いや、いや、いくつもあるんです」という。「当面の夢は、85歳で、8201メートルの世界で6番目に高いチョ・オユーのてっぺんまで登って、スキーで滑って降りる」とハツラツと語った。また、「そのためにもう一回手術をしようと思い、つい1週間前に心臓の手術が終わったばかりです」と「攻める健康法」を実践し続けていることを紹介。鏡理事長は、「治したいという思いの先に目標があると、けがも病気もどんどん治っていくのですね」と感嘆していた。
オープニングイベント後半では、元プロビーチバレーボール選手でタレントの浅尾美和と、人気子役の谷花音が登場。将来の夢を問われた2人は、それぞれ、「スポーツの楽しさを伝えていきたい!!」(浅尾)、「ヘアーメイク」(谷)とプレートに書いて紹介。特に、花音ちゃんのプレートには、リボンなどの直筆の絵が描かれており、会場から、「かわいい」のため息があがる一幕もあった。
そしていよいよ出発の時間が近づくと、参加者全員で準備運動を行い、浅尾と花音ちゃんを先頭に、元気にウォーキングに出発した。
<関連リンク>
・日本自然医療協議会サイト
http://www.npo-jctm.org
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