5日の午後4時50分頃、タレントの桜塚やっくん(享年37)が、山口県美祢市東厚保町の中国自動車道下り線で交通事故により亡くなった。やっくんが所属する4人組み女装バンド「美女♂men Z」のイベント出演のため、熊本に向かう最中の悲劇だった。
山口県警によると、やっくんは、ワンボックスカーでバンドメンバー・マネージャーの計5名で下り線を走行中、中央分離帯に衝突する単独事故を起こした。車を降りたマネージャーとやっくんが後続車に次々とはねられたという経緯だ。現場は下り坂のS字カーブで事故多発地帯のうえ、当日は雨が降って視界不良、路面が滑りやすい状況だったという。また事故当時やっくんがハンドルを握っていたとのことだ。
※イメージ画像です
この報道を受け、ネット上では「実際に高速道路で事故ったら、どうするのが正解だったのか?」ということが話題になっている。NEXCO中日本やJAFによる、高速道路上で事故や故障を起こした際の対処法をまとめると、
■1.後続車からの追突事故防止のためハザードランプを点灯さる。故障の場合は、急ブレーキをかけずに緩やかに減速し、極力路肩や非常駐車帯を目指す。
■2.発炎筒、停止表示器材を車から50m以上後方に置き、後続車に事故車や故障車の存在を知らせる(見通しが悪い場合、さらに後方に)。燃料漏れの際は、引火の危険があるので、発炎筒は使わない。
■3.同乗者といっしょにガードレールの外側に避難。橋や高架など外側に避難できない場合、車から離れてガードレールに身を寄せる。
■4.1kmおきに設置してある非常電話(トンネル内は200m)か携帯電話で救援依頼する。携帯の場合、場所が特定できるように、路肩にあるキロポストの数字を伝える。非常電話で連絡した場合も、そのままJAFに救援依頼できる。
ということだが、3.の「ガードレールまで避難」というのがあまり現実的ではないという意見が多数上がっている。
さらに「車内や車の前後での待機は後続車から追突される恐れがあり危険です。事故や故障時に車の前後や路肩にいて、後続車にはねられるといった死亡事故が多発しています」との注意書きと、2.の「発炎筒、停止表示器材を車から50m以上後方に置き、後続車に事故車や故障車の存在を知らせる(見通しが悪い場合、さらに後方に)。」という行為をするためには、高速道路に出なければならないということには"矛盾"も。
高速道路で事故を起こしたときの対処法について、Twitterユーザーたちは
「発煙筒って簡単につけられるもの? やったことないからいきなりで出来るか心配」
「三角表示板って、現実的には設置できないでしょ。あれって普通トランクにつんでるから緊急時にあれ取り出して設置してたら確実に轢かれる」
「注意して外に出るって話だが いくら注意しても高速で車が突っ込んでくるんだから引かれるときは引かれるだろ」
と、その難易度の高さに改めて驚く声や、不安な声も。また、
「こういうのって 例え正解が分かっていても 実際、事故にあったら パニックになって、どういう行動するか 分からないよね」
「考えてみれば大型車なんか来たら 避けたり止まったりなんてまず無理だしな」(以上すべて原文ママ)
など、改めて高速道路での運転の危険さを感じた人が多い。
これから冬に向かい、行楽や年末年始などで交通量が増える一方で、ますます暗い夜の時間が長くなる。雨や雪といった天候もあるだろう。安心・安全運転を心がけたい。
【参照リンク】
・ログ速 高速道路で事故ったら どうするのが正解なんだっけ? 教習所で教わったけど忘れた
http://www.logsoku.com/r/news/1381015683/
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