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最近、こうしたタイトルの本を書店でよく目にすると感じている人も多いかもしれません。
世界40か国以上を旅したことのあるライターの谷本真由美さんは、著書『キャリアポルノは人生の無駄だ』で、こうした自己啓発書と呼ばれる一連の本に注目しています。
「『キャリアポルノ』とは、私が2012年から連載しているWirelessWireという情報通信とテレコム系ニュースサイトで書いているブログの記事を執筆するために作り出した、ある種の自己啓発書を指す造語」と有本氏。
彼女の「キャリアポルノ」について書かれた記事はネット上でも話題になりましたが、今、なぜ日本ではキャリアポルノが人気なのか、そしてキャリアポルノの持つ問題点とは一体なんなのでしょうか?
谷本氏は自己啓発書を「説教系」「俺自慢系」「変われる系」「やればできる系」「儲かる系」「信じる者は救われる系」「エンタメ系」「ノマド系」と分類しながら分析を進め、自己啓発書を読んだだけで、自分が新しく変わった気になっている人々へ警鐘を鳴らしています。
実は、かつてキャリアポルノ本の熱心な読者だったという谷本さん。国際経験豊かな著者から見た、日本の社会や労働の問題点、そして著者自身の実際の経験を踏まえ、キャリアポルノに振り回されてしまうことなく、本当に自分らしく生きる秘訣が解き明かされていきます。
自己啓発書とは一体なんのか――。読んだだけで自分も何か達成した気分になる前に、いま一度考えてみる機会を持ってみてはいかがでしょうか。
【書籍データ】
・『キャリアポルノは人生の無駄だ』 谷本真由美著 朝日新書
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