航空会社のCMといえば、「飛行機に乗って、新たな世界へ飛び立とう!」「ベッドになるシートが登場しました」などと、壮大なうたい文句や機体の新機能を並び立てることが多い。しかし英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(以下BA)では、北米からインドへのアクセス拡大を紹介する新CMで「人と人との絆」に焦点を当て、見る人の涙を誘っている。
「僕はラトネシュ。(インドの)ムンバイ出身です。今、思い出すのは道端で遊んだこと、地元の列車に乗ったこと、そして毎朝、祈りを捧げる母の姿...」という男性のナレーションから始まる、このCM。彼は17歳でインドを離れアメリカに移住したのだが、15年間いちども故郷へは戻っていない。
そして今度は母親が登場。「息子(ラトネシュ)は今、ニューヨークにいます。会いたいわ」と涙ぐむ母親に、BAは息子にお弁当を届けることを約束する。せめてお弁当だけでもと、息子の好物だったオクラを使った料理を作る母親。そしてBAのスタッフがお弁当を取りに来るのを待つが...。
【動画】ブリティッシュ・エアウェイズの新CM「母に会うためのチケット」
感動の再会を果たした母と息子(と父親)。「母親に会いに行こう」とメッセージでCMは終わる。ちなみに、母親が作っていたオクラを使った料理ビンディ(Bhindi)のレシピはこちらからどうぞ(英語)。
動画を見た人からは
「今の時代、(国内でも海外でも)故郷から遠く離れた場所で働くことは避けられない。でもできる限り、実家を訪ねるべきだと思う」
「涙があふれてきたよ。やってくれるね、BA」
「僕もママに死ぬほど会いたくなってきちゃったよ(泣)」
といった好意的なメッセージが。またその一方で、「先日、母がBAを利用したけど、サービスが最悪だった」等、BAに対してのクレームも寄せられている。これに対し、動画をアップしたBAは「不快な思いをさせてしまったようで、大変申し訳ありませんでした」と1つ1つ返事をしている。
さて、日本ではもうすぐやって来るお盆休みを、実家に帰省して過ごすという人もいることだろう。遠く離れて暮らす子供を持つ親御さんは、このラトネシュの母親と同じような思いであなたの帰りを待っているはずだ。
【参照リンク】
・Visit Mum, the Guaranteed Tearjerker Ad Campaign from British Airways - Skift
http://skift.com/2013/08/03/visit-mum-the-guaranteed-tearjerker-ad-campaign-from-british-airways/
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