現地時間21日に行われたオバマ大統領の就任式で、ビヨンセ、ケリー・クラークソン、ジェームス・テイラーが歌を披露した。
トップバッターとして登場したのはケリーであった。12年前にテレビ番組「アメリカン・アイドル」で優勝して以降、アメリカのカントリー・ポップスシーンで不動の人気を得ている彼女は、この日海軍軍楽隊をバックに「My Country」、「Tis Of Thee」のパワフルなバージョンを歌い上げ、大喝采を浴びていた。
その後、ビヨンセが真剣な面持ちで登場。前回の就任式では故エタ・ジェームズの「At Last」を歌い大きな話題となったが、今回はついにアメリカの国家「星条旗よ永遠なれ」を歌うという大役を任されたわけである。全世界が見守る中で適当なパフォーマンスを行うわけにもいかない上、しかもこの歌は非常に難しいことでも有名。単純に難易度が高いために失敗に終ったタレントも多く、あるいは必要以上に大袈裟に歌ったり、歌唱力をひけらかしたりして酷評された歌い手も少なくない。
その点、今回のビヨンセはただひたすらストレートに、それでいてありったけの力で国家を歌いあげることに成功したと言えるだろう。女王としての余裕と貫禄、そして歌手としてのセンスとも呼ぶべきものだろうか、とにかく「さすが!」としか言いようのない見事なパフォーマンスを見せつけたのだ。広場は拍手で溢れ、無数の国旗がはためき、記念すべき日の見事なハイライトを飾ったのである。
また、オバマ大統領が就任の誓いをする少し前には、大御所シンガーソング・ライター、ジェームス・テイラーも登場。彼らしいシンプルで美しい「America the Beautiful」を披露している。
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