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近ごろ話題の「スマートTV」は実際どうなのか? 試してみた

2013/07/24 16:30 投稿

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Filed under: 国内, ビジネス, サイエンス・IT, カルチャー, デイタイム, トレンド

近ごろ話題の「スマートTV」。簡単に説明すると「ネットとテレビがひとつになった」といったところだろうか。

最新の世論調査によると、テレビを視聴しながらパソコン・スマートフォンなどの情報機器を使う人が、約7割もいるそうだ。また、特に20~30代では「テレビを見ながら情報機器を利用する機会が増えたと」回答した人は4割近くに上るという。
かくいう僕もその一人で、テレビのニュースを見ながらスマートフォンで知らない言葉を検索したり、ドラマの主人公を演じる女優が既婚か未婚かしらべたり(調べたところでどうにもならないが)している。
それが、スマートフォンではなく、テレビ画面の上で調べられたらとても便利だが、果たして「スマートTV」の使い勝手はどんなものだろうか。

実をいうと、我が家のテレビもネットにつながっている。
契約しているケーブルテレビが、ネット対応していて、オンデマンドで映画が見られたり、YouTubeが視聴できたり、ネットが見られたりする。
けれども、例えばネットで何か検索しようと思っても、画面を切り替え、幾層も奥にあるメニューを選び、リモコンのボタンを操作して文字を入力し......。と、面倒でとても実用にたえるものではない。

というわけで、今回LGエレクトロニクスさんが「47LA8600」という新製品を試させてくれた。

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LGの独自開発によるというインターフェースは、デュアルコアCPUを搭載するプラットフォームの採用のせいか、とてもスムーズで、軽い。ネットの起動やチャンネルの切り替えもサクサクと動き、試用を終えるまでに、動作が緩慢でストレスを感じることはなかった。
操作は、リモコンを通じて行うのだが、付属の「マジックリモコン」がかなりのスグレモノだった。

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<写真右が「プレミアムマジックリモコン」、左が「マジックリモコン」>

外観はとてもシンプルで、ボタンの数は通常のテレビリモコンよりもはるかに少ない。
中央にマウスのようなホイールを備え、周辺に十字キーが配置されており、そのさらに周りをわかりやすいアイコンが印刷されたボタンが囲んでいる。この「マジックリモコン」は、RF方式でテレビとペアリングしており、家具や受光部の位置を気にすることなく操作することができる。

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マジックリモコンを手に取ると、テレビ画面にはパソコンのような矢印のカーソルが現れる。
マジックリモコンの先を画面に向けて動かすと、レーザーポインターを操作するようなスムーズさでカーソルが追従する。このカーソルで、各種操作を行うのだ。

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まずはインターネットブラウザを起動してみよう。
テレビに付属のよくある間に合わせのようなブラウザではなく、デザインも良くてタブレット端末のそれのようだ。

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ブラウザを起動中も、子画面に視聴中の番組を表示できるので、万が一奇跡が起こった場合でも大丈夫だ。
いや、そんなシーンだけではなく、例えばサスペンスドラマの自白シーンを見逃してしまっても「ライブ・プレイバック」機能が搭載されているので、外付けHDDを接続してさえおけば、視聴中の番組を自動的に一定時間キャッシュ録画しているので、さかのぼって再生することが可能だ。

話はずれたが、インターネットブラウザの使い勝手もとても快適だ。
特に、文字入力の使い勝手がいい。
テキストボックスにカーソルを合わせると、タブレット端末でおなじみのキーボードが画面上に現れる。カーソルをマジックリモコンで動かして入力するのだが、カーソルの動きが良くチューンされていて、思い通りに文字を入力することができる。

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さらに、ネット検索は音声認識の入力にも対応している。
マジックリモコンのボタンを押し、調べたい言葉をリモコンに話しかけるだけで、ネットで検索してくれる。
このボイスサーチ機能、入力された音声をネットワークで送り、サーバー上で独自のアルゴリズムにより解析して認識。適切なテキストに変換して、検索結果を表示してくれる。
いくつか検索ワードを試してみたが、その認識率はかなりのもので、通常の検索で結果に不満が出ることは少ないだろう。

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<複雑なフレーズも正確に変換される>

マジックリモコンには、さらに簡単に、ジェスチャーでテレビを操作する機能も備わる。
スクロールホイールを押しながら画面に向かって数字を書く動きをすると、その数字のチャンネルへとジャンプする。画面から目を離すことなく、チャンネル操作が可能なのはありがたい。

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リモコンを手にするのさえ面倒だ、という人には、画面に向かって手をかざすだけで基本的な操作が行える「モーション認識」も搭載している。今回試したLA8600では画面に手のひらを向けると、画面上に操作パネルが表示されて、ボリューム調整やチャンネル操作、入力切替、電源オフなどを行うことができる。

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これは例えば、テレビを視聴中に電話に出てしまった場合など、リモコンを探すことなくボリュームを下げることができて便利だろう。

テレビを見ながらSNSに投稿することはもはや当たり前といってもいいが、テレビ画面を見ながらタイムラインを追うこともできる。離れた友達と一緒にテレビを視聴している気分になれ、一体感を味わうことができるのはスマートTVならではの魅力だ。
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<SNSのほか、さまざまなコンテンツが楽しめる>

スマートフォンと画面が共有できるのも便利な機能のひとつだ。
友達が家に遊びに来た際、スマートフォンの写真を見せ合うことがあるだろう。
そんな場合に便利なのが「Miracast」だ。

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スマートフォンやタブレットなどの対応機種をワイヤレスに接続し、画面をテレビに映し出すことができる。
その際気になるのがワイヤレス接続による画面の遅延だが、スマフォで立ちあげたドライビングゲームをテレビ画面で楽しめるほど、遅延は少なかった。

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またゲームをダウンロードして楽しむことも可能だ。
ダウンロードセンターである「GameWorld」には、多種多様なゲームアプリがそろっている。
ゲーム機を買うほどではないが、時にはゲームを楽しみたいという人には、ぴったりのサービスだ。

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<「塗り絵」のような子供向けゲームも>

たくさんの機能を紹介したが、機能が多いだけでは、あまり意味がない。
多機能もさることながら、その操作の快適さが際立っている。開発者の努力がうかがえる使いやすさだ。

今までテレビの多機能化に懐疑的だったが、これだけシームレスにネットとテレビを楽しむことができるのを目の当たりにして、素直に「スマートTV」が欲しくなってしまった。一台家におくことで、新しい生活が始まりそうな、そんな気分にさせてくれる商品だ。

(工藤考浩)

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