話題のマンガ TVドラマ化 ノリで映画化、みたいな流れは最近の邦画ではよくある傾向ですが、この流れで作られた映画は「ヤダ、なんだか広告代理店の匂いがプンプンするっ」という先入観のためか敬遠してしまいがちです。
しかし、今回取り上げる『鈴木先生』に関しては、TVドラマ版が一部で熱狂的に支持されているのが気になり、ミーハー気分でDVDを借りてみたところ、あまりにハードな中学生日記ぶりに悶絶してしまい、「もうやめてー!」と何度も呻きながら全話見てしまいました。なのでこの度の映画公開も密かに楽しみにしていた次第です。そんな悶絶学園ドラマ鈴木先生の映画版、お値段いかほどでしょうか・・・【銭払いポイント】
・相変わらず小生意気な生徒たちに悶絶!・・・800円
・竹地(生徒名)がTV版より大人っぽい面構えになっていて感動・・・200円
・選挙制度そのものを糾弾!?出水(生徒名)の大演説を我々大人、とくに政治家は心して聴くべし!・・・1,000円
・TV版でぶっ壊れた足子先生(富田靖子さん)が新たな能力を身につけてカムバック!?・・・300円
・朝ドラのあいつがダークナイトのジョーカーよろしく大暴れ!・・・300円
【銭返せポイント】
・「生徒少なっ!」全校生徒が集まる体育館シーンは映画用に生徒数を盛ってもよかったのでは?(少子化時代で実際あれくらいなのか?)-200円
・浜野謙太さん演じる引きこもり青年のキャラクターが少し短絡的では・・・・-200円
そんなわけで、本作『映画 鈴木先生』は、2,200円の価値あり!
基本的に、鈴木先生の心の声や生徒たちのディベートが多くを占めるドラマなので、はたして映画にむいているのかなという懸念もありましたが、やや強引ながらも映画的な盛り上げもあって、娯楽作として十分楽しめました。
TV版を見てなくても楽しめる内容だと思いますが、生徒や先生のキャラクターを知った上で映画を観たほうが格段に面白いと思うので、DVD等で予習してから劇場に行くことをお薦めします。あと、映画鈴木先生の公式HPには、生徒たちの直筆プロフィールが載っていまして、これが酒の肴には最高です。ヒロイン小川蘇美を演じた土屋太鳳さんの文字がなんかスゴい。
若干ステルスマーケティングみたいになってきたのでこの辺で終わります。
(C)2013映画「鈴木先生」製作委員会
オフィシャルサイト / Facebook / twitter
ストーリー:独自の教育理論で理想のクラスを目指す中学の国語教師鈴木(長谷川博己)。女生徒の小川(土屋太鳳)を中心人物として扱ううち、彼女の魅力にとりつかれ、良からぬ妄想に悩む。そんな中、鈴木の妻(臼田あさ美)の妊娠や学校のOBの立てこもり事件が発生し...
監督: 河合勇人
キャスト: 長谷川博己、臼田あさ美 ほか
上映時間: 124分
2012年/日本
2013年1月12日(土)より、角川シネマ新宿、丸の内TOEI、渋谷TOEI他にて全国ロードショー!
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死後
イラストレーター。1977年生まれ、愛知県出身、東京在住。蟹座。 「死後」という使いづらいペンネーム且つ節操のない画風で、雑誌、書籍、CD、web等、様々な媒体で活動中。
主な仕事・・・NHK「おやすみ日本」眠いい昔話コーナー/CD『ほーひ』mmm/書籍『コケはともだち』藤井久子著/雑誌anan、BRUTUS他 ホームページ http://nagaihip.mine.nu/
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