新興宗教サイエントロジーの顔といえば、俳優のトム・クルーズ。最も有名な信者だ。彼の弁護士はサイエントロジーの教会では公式の役割はないとしているが、このほど新たに出版された本では、トムの宗教への関わりの深さが紹介されている。
この本『Going Clear: Scientology, Hollywood, and the Prison of Belief』では著者のローレンス・ライト氏が、サイエントロジー教会がいかにトムを勧誘し、彼を最も重要なメンバーにしたか、そして教会がニコール・キッドマンとの離婚にも関わっているかを事細かに綴っている。ライト氏はこの中で、教会の現在の指導者、デヴィッド・ミスキャベッジ氏が"(トムの)魅力に夢中となり"、トムもまた"ミスキャベッジ氏の持つ威厳に魅了された"と主張。ミスキャベッジ氏が90年代初めにトムとニコールを"おとぎ話のような環境"で教会に勧誘したと書いている。
またかつて教会の上層部にいたというマーティ・ラスバン氏はライト氏に、トムとニコールが90年代半ばに教会から距離を置きはじめると、ミスキャベッジ氏は信者のふりをしていたニコールを責めたと告白。氏は当時、妻のニコールはサイエントロジーのいう"抑圧的な人間・反社会的な人間(Suppressive Person、以下SP)"なので彼女とは距離を置き、教会へ戻る道を見つけるようトムを説得したそうだ。
実のところ、トムとニコールの離婚の裏には長いこと、サイエントロジーの影響があったという噂が出ていた。元信者でミスキャベッジ氏の元・義理の兄弟でもあったジョン・ブロッソー氏もまた、氏が2人の仲を裂こうとしていたとしている。ブロッソー氏は『ヴァニティ・フェア』誌とのインタビューで、SPについての講義を受けた2人の養子が「僕らのママ(ニコール)はSPなんだ! ママにはもう会いたくない」と氏に話したと明かしていた。
結局、トムとニコールは2001年に離婚。本によると、トムとミスキャベッジ氏との関係はさらに深くなっていったという。
今回の暴露本ではほかにも、トムと女優志望のナザニン・ボニアディさんとの関係にもふれている。ナザニンさんはトムの"次のガールフレンド候補"としてオーディションを受けていたと言われる人物だ。ライト氏はナザニンさんがミスキャベッジ氏を怒らせたことが2人の破局につながったとしている。ナザニンさんが理解できないことを何度もミスキャベッジ氏に尋ねていたのが気に食わなかったようだ。
トムがサイエントロジーの最高幹部の1人であるという噂もあるが、彼の弁護士団はこれを否定している。だが著者のライト氏は、トムがサイエントロジーの創始者L・ロン・ハバード氏のビジョンを具現化する存在だと記している。
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