映画『オン・ザ・ロード/On the Road』のウォルター・サレス監督がクリステン・スチュワートをキャスティングしたとき、彼女はまだ世界的なスーパースターではなかった。それは今から5年前の2007年のことで、当時はショーン・ペンが監督を務めた話題作『イントゥ・ザ・ワイルド』で印象的な役を演じた女の子に過ぎなかった。有名になったのはその翌年、2008年の『トワイライト ~初恋~』が公開されてからだ。
キャスティングから長い歳月を経て、12月21日からアメリカで公開中(日本公開は未定)の『オン・ザ・ロード』。<Huffington Post>はこのほど、主要人物を演じたクリステンにインタビューを試みた。マイケル・ホーガン(Huffington Post): 10代のときに『路上』(原題:On the Road、映画の原作となったジャック・ケルアックの小説)を読みました。当時、(物語に出てくる)女性たちはキャラクターとして印象に残りませんでした。あなたが最初にこの本を読んだとき、(10代の女の子として)女性たちはどう映りましたか?
クリステン・スチュワート: 私にとっても、あまり印象的じゃなかったわ。「これは男の子の本で、女性の登場人物は遊びの対象、かつ重要じゃない」と言う人が多いわね。彼女たちはケルアックが『人生はクレイジーで、ワイルド&セクシー』だと示すための道具みたいに思えてしまう。登場人物の背景にいる女性たちや、ジャックやニールの彼女たちとの関係を知ることで、役がさらに演じやすくなったわ。
注:劇中にはジャック・ケルアックをモデルとしたサル・パラダイス(演じるのはサム・ライリー)に、ニール・キャサディをモデルとしたディーン・モリアーティ(ギャレット・ヘドランド)が登場。ディーンの若妻メアリールウをクリステンが演じている。
メアリールウのモデルとなった女性ルーアン・ヘンダーソンには会いましたか?
私たちが(プロジェクトを)始める直前に、亡くなったの。だけどルーアンの娘に会って、彼女が死ぬ前に残していた何時間にも及ぶビデオを見たの。彼女はそこで、人生を詳細にわたり振り返っていた。(『路上』を読んでから)しばらくの間、本に出てくる男の子の1人になりたいと思っていたわ。今でもなりたいと思うことがある。『路上』を読んだ女の子の多くも、そう感じるでしょうね。当時は主要なキャラクターに夢中だった。私に衝撃を与え、思ってもみなかった何かを私から引き出してくれる誰かに会いたかったの。
(9月の)トロント国際映画祭でファンの前に姿を現したときは、とても大変な時期でしたね。映画のために表に出て、ファンと再びふれあうのはどれほど重要でしたか?
私は(『オン...』のために)5年を費やしてきたの。この映画に惚れこんでいるの。関わったすべての人を誇らしく思っているわ。彼らの隣に立って、とても心強く感じたもの。私はただ、映画のオープニングのために(公の場に)出て行った。そこにはたくさんの人がいて、彼らに会えたのはとても嬉しかったわ。
アワードシーズンや、それに伴うイベントやインタビューについてはどう感じていますか? 楽しい? 悪夢? どちらともいえない?
この映画や関わった皆、そして本とかについて話すのはとても楽しいわね。(映画を)皆に広めるためなら、私は何だってやるでしょうね。アカデミー賞と関係があるというのは事実よ。(でも)いきなり「そうよ。私は(アカデミー賞の受賞を)狙ってるの。エンジン全開で行くわ」っていうのは、クールじゃないでしょ。
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