日本の携帯電話普及率は2011年の時点で100%を超えると総務省が発表し、1人1台は当たり前となった。何気なく持っている携帯電話だが、スマートフォンなら10万円に近くなる機種も存在する。とはいえ、スマートフォンの保有が普及率を押し上げているのだ。これは使いやすさというだけでなく、携帯キャリアによる割賦金販売が実質ローンのような形で端末を提供しやすい仕組みにしているということも普及の一助となっている。
中国では携帯電話の割賦販売というサービスはないため、一括払いでなければ購入できない。さらに端末自体は国内産の安いものもあるが、海外製となれば、その価格は世界共通。中国のGDPが日本を超えたというが、一部の富裕層の消費が"異常"なだけで、庶民の平均月収は5万円程度だ。そんな庶民には携帯電話は高価なものであり、ほぼ1か月分の給料になってしまうぐらいのもの。携帯電話全体の保有率は73.2%(2011年)だが、iPhoneはステータスのあらわれとして扱われるほどだ。
高額商品は、盗難も多くなるもの――。SIMカードを変えればすぐに使えるため、携帯電話の盗難事件も多発している。中国の掲示板には、携帯電話を盗もうとした美女が殴る蹴るの暴行を受け、髪の毛まで切られるという様子の写真が投稿され、話題になっている。その写真がこれだ。
明らかにこの女性、3人がかりで殴られており、床下に髪の毛が散らばっている。暴行を加えているのは女性で、許さないという怒りがここまでさせたものと思われる。
この写真は4月22日、女性服売り場で撮影されている。とある男性がiPhoneを店の机の上に置き、店員を呼ぶためにその場を離れた瞬間、この女性が男性のiPhoneを持って逃げたというのだ。
途中で女性は逃げ切れないと思ったのか、そのiPhoneを投げ捨て、逃げ続けたが、持ち主に捕まった。男性が警察に電話している間にやじうまが集まり、男性が次に女性を見たときには服がハサミで切られ、半裸状態になっていたという。なお、この女性は妊婦だったとのことで、警察も情けをかけ、説教をした後釈放にしたという。
こういった投稿に、ネットユーザーたちは
「泥棒なんだからこれくらいやっても当たり前だ」
「女性だからとかそんなの関係ないな」
「よくやった!殴られるべきだし、これでも軽いくらいだ」
と賛同する意見も多くあるが、
「泥棒だって人権があるはず」
「あまりにもやりすぎだ。人前でここまでやるなんて」
「お前らが罪をさばくものじゃない」
と擁護する意見もあり、掲示板で議論が白熱していた。
日本ではたとえ犯罪者であっても、こういった行為は許されない。しかも当事者ではないのだ。恐るべし、中国...。
【参照リンク】
http://tt.mop.com/read_13834298_1_0.html
http://tt.mop.com/read_11921785_1_1.html
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