第2次世界対戦は日本を焼け野原にしたが、復興期となった1950年代、1960年代と東京が変化を遂げた時期を迎え、新しい世代のアーティストや知識人が育ち、東京はインターナショナルレベルでのアートの中心地へと姿を変えた。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の「Tokyo 1955-1970: A New Avang-Garde」展では、草間彌生やナム・ジュン・パイク、オノ・ヨーコなどを輩出したこの時代を取り上げ、建築、デザイン、アートにおけるムーブメントの変遷を振り返っている。
今回のエキシビションには絵画、写真、グラフィックデザイン、建築図面、映像作品、ドキュメンタリーなど、MoMAのコレクションに加え、日米のプライベートコレクションを含めた200点が展示されている。展示は黒川紀章や丹下健三などの建築家によるムーブメント「メタボリズム」を紹介するセクションや、山下菊二や池田龍夫による「ルポルタージュ絵画」を紹介するセクションがある他、具体美術協会や草月アートセンターなど、総合的にアートを扱った諸団体の概要とジョン・ケージなどを日本に紹介したその役割など、彼らの歴史を紹介するセクションなどが設けられている。またインタラクティブなウェブサイト上では東京のアート史が網羅されており、もの派(1960年代末から1970年代中期まで続いた日本の現代美術における大きな動向)や森山大道などを詳しく調べることが出来る他、会期中はパフォーマンスアートや映像作品のプログラムも組まれており、コンタクト・ゴンゾや、エイコ&コマ、荒川医、トラジャル・ハレルなどの出演が予定されている。
MoMAで展示される日本のアート作品は下記のギャラリーからどうぞ
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