憲法記念日公開『L.A. ギャング ストーリー』は、1950年前後のロス市警対組織暴力の抗争を描く暴力映画で、ギャング顔負けの刑事たちの"捜査ならぬ戦争"が壮絶すぎる痛快作!とりわけライアン・ゴズリング巡査部長の豹変演技は、本作最大の鑑賞ポイントだ。
ゴズリング演じるジェリー・ウーターズ巡査部長は、女日照りが続くことをブチブチ言っているダメ男として最初は登場する。名優ショーン・ペン演じるミッキー・コーエンがロス中を賄賂と暴力で支配しても意に介さず、「その中で泳げばいい」と言う情けない男だ。その上、コーエンの愛人と知りながら、グレイス・ファラデー(エマ・ストーン)に手を出す始末で、投げやり人生は警察官としては到底、ホメられたモノじゃないのだ。
ところが、だ。その彼にも転機が到来する。街でなじみの靴磨きの少年が、ギャング同士の抗争の流れ弾に当たって死亡してしまうのだ!その少年に歩み寄り、絶命したことを確認した刹那!ウーターズの中で何かが"覚醒"する。まったく表情を変えないままコーエンを撃ち殺そうとするシーンの迫力は、『捜査官X』(11)のドニー・イェンの"覚醒"シーンと比肩する名場面だ!自分自身も許せないような、複雑な表情がたまらねえぜ!
その後の、ウーターズのギャングとの戦争は言わずもがなで、『アンタッチャブル』(87)に似ているためか、アンディ・ガルシア級の滑り込みまで披露するゴズリング!たとえば『ドライヴ』(11)のドライバー役でグッときちゃった人は、本作が楽しくて仕方がないはずだ。
映画『L.A. ギャング ストーリー』は、2013年5月3日(金・祝)より、死闘、解禁! 丸の内ルーブルほか全国ロードショー!
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