◇女神が舞い降りた~ザッツ・ボリウッドの撮影現場で大事件!?
ボリウッド映画の華といえば、なんといってもミュージカルシーン。スタジオだけでなく、ベルリンやロンドンの街狭しと俳優たちが舞い、歌う。ワンフレーズ毎に衣装が替わり、多数のエキストラが躍動する。シャー・ルクはロンドンやベルリンで歌い、サルマーンはアジア、エジンバラ、中南米を駆け抜け、アーミルはシャワー室でバカ騒ぎする!
ボリウッド取材のハイライトのひとつが、ムンバイ最大のリライアンス・スタジオの見学。ムンバイでは日常茶飯事の交通違反切符を切られ、キャッシュオンデリバリーで罰金を払った我々のバスは、スタジオゲートをくぐる。アプローチを進むと、アニメ「忍者ハットリ君」なども手がけるグループ会社、リライアンス・メディアワークスがあり、更に坂道を上ると正面にたどり着く。
スタジオでは、アプールヴァ・ラキア監督作品『zanjeer!』の撮影準備が進む。ダンサー60人、エキストラ60人、総勢120人がセットに集まり、主演俳優たちの登場に向けてリハーサル、カメラチェックが繰り返されていた。本作のヒロインこそ、2000年のミスワールドに輝き、ボリウッドで絶世の美人女優として活躍するプリヤンカー・チョプラ。モデル、シンガーソングライターとしても活躍し、音楽のマネージメントはレディー・ガガを擁するアトムファクトリーが担当、ユニバーサルから世界デビューしたばかりだ。
そして今回、『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』の日本公開決定を受けて、撮影の合間を縫ってのインタビューが実現した。新作撮影中の取材、また衣装を着たままで写真撮影に応じることは、ボリウッド映画界では異例中の異例。日本から訪れた取材陣の前に現れたプリヤンカーは、女神のようなオーラを発している。これは、まさに、事件だ!
「お待たせしてしまってゴメンなさい」と現れた彼女は、「新作の撮影はいかがでした」と取材陣を和ませる。「お気に入りの『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』の日本公開が決まってとても嬉しい。ベルリンでは、驚きの撮影の連続で、素晴らしい体験が出来ました。世界各国で上映されてとても気に入ってもらっています」と続ける。その美貌ゆえに、ロマンス作品に出ることが多かった彼女だが、『DON』シリーズあたりから、幅広いキャラクターを演じている。「私にとって初めてのアクション映画で、ワクワクしながらアクションに挑戦できて楽しい経験になりました。悪女を演じるより、毅然とした女刑事を演じることができたのも幸せだった」と、ほぼ全編ベルリン撮影された作品を振り返る。「日本映画にもボリウッドのようにアクション映画が沢山あると聞いています。だから日本の皆さんにもきっと喜んでいただけるはず」と微笑んだ。僅か5分間の取材時間は瞬く間に終わり、我々の前には「天使の甘い香り」だけが残っていた。
続く
「ボリウッド4」公式サイトはこちら
http://bollywood-4.com/
【関連リンク】
サラーム・ムンバイ ボリウッド映画を求めて 三泊四日の突撃ムンバイ・レポート =1=
http://news.aol.jp/2013/04/15/bollywood-movie-1/
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