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恰幅の良い若い男性が集まると決まって盛り上がる話題が、「吉野家、松屋、すき家のうち、どれが最も美味しいか?」というもの。「吉野家がうまい」と言う人は、保守派で伝統を重んじ、巨人ファンが多いと思っています(偏見)。ちなみに、店舗数では、すき家が1,913店舗、吉野家は1,192店舗、松屋が1,043店舗(いずれもオフィシャルサイトより、2013年3月現在)。三つ巴だと思われていますが、すき家が圧倒的に多いんですね。郊外のロードサイドに多いというのは本当のようです。

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ネットリサーチのディムスドライブが6,805人を対象にしたアンケート調査によると、この1年間に最も利用した牛丼屋としては、吉野家40.2%、すき家35.8%、松屋17.5%という結果になりました。三社を合わせると93.5%となることから、やはりこの三社が牛丼界のBIG3ということになりそうです。

では、どのチェーンが最も美味しいと思われているのでしょうか。それぞれの牛丼チェーン店を最もよく利用するという人に、どの牛丼屋が最も美味しいかを聞いたところ、吉野家ユーザーの77.2%が、吉野家が最も美味いと回答しており、吉野家が根強いファンに愛されていることが分かりました。一方、すき家ユーザーのなかで、すき家が最も美味しいと思っているのが49.3%、松屋ユーザーは38.7%と、吉野家に水を空けられる結果になりました。悲しいのは、すき家ユーザーの29.8%、松屋ユーザーの30.6%が、本当は吉野家が美味いと回答したことです。どうも牛丼界では、吉野家がやはり圧倒的なパワーを誇っているようです(もちろん、松屋は牛丼以外のメニューが豊富で、カレーもあるし、ショウガ焼き定食もあるのですが)。

同調査には興味深いデータも。女性が外食することについて特に抵抗がなくなったと思われる昨今ですが、一人で牛丼屋に行くことに抵抗を感じる人は特に女性に多いもの。牛丼を食べる際に、主に一人で行くと回答したのが、男性は世代を問わず7割~8割に対して、女性は40代では19.7%と、やはり男性と比べて圧倒的に少ないようです。

一方、比較的ひとり牛丼に抵抗がないと思われるのが20代。他の世代より圧倒的に高く、33.7%(約3人に1人)が、主に一人で牛丼に行くと回答した。30代になると21.9%と下がり、40代19.7%、50代21.9%と低調だが、しかし! 60代になると、なぜかひとり牛丼派が増えて25.3%となります。つまり、40代女性を底に、20代と60代が多いという「バスタブ」のような曲線を描いていることになります。牛丼屋で食べる60代女性。パワフルとも取れるし、何か別のことを考えなくもないですが、とにかく牛丼屋は老若男女に好かれているという事実がそこにあります。

 最後に、すき家の牛丼にはチーズ、ネギ、キムチなどをトッピングができること、松屋の牛丼には、お味噌汁が付くという事実だけは、公正なメディアを標榜するAOLニュースとしてどうしても伝えておきたいです!

梅田カズヒコ/プレスラボ)


(参考リンク)
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2011/110330/

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