素朴な疑問すぎて今まで真剣に考えたことなかったけど、寝る前に考え出したらもやもやしちゃって想像がとんでもない方向にいってしまうことってありますよね。そんなときは専門家にズバッと解決してもらいすっきり安眠しましょう。
麦チョコって、小さくてサクサクでおいしいですよね。ついパクパク食べてしまいます。麦チョコ大好きな筆者もよくパクパク食べるのですが、食べているうちに「あれ、この味なにかに似ている?」と思うことがあります。
そこで気づきました。麦チョコを大量に食べると、だんだんあんこの味がしてくるのです。してきませんか?
「麦チョコがあんこになってしまう現象」の疑問を解明するべく、味覚の分析やトレンドを研究しあらゆるメーカーの商品開発に貢献している「味香り戦略研究所」に聞いてみました。
「麦チョコは大麦のポン菓子にチョコレートをまぶしたもの。普通に食べると外側のチョコの甘さとサクッとした食感が楽しめるわけですが、噛むほどに中身の大麦の苦味を感じることになります。すると『ほろ苦さ』と『甘さ』、そして大麦のカス部分が『粒あんの食感』と重なり、3つの味わいがシンクロしたときに、『あんこ』のような味わいを思い起こすのが原因でしょう」
なるほど納得。さすが、味覚参謀の肩書きはだてじゃありません。本来であればサクッとしているはずの大麦が、「あんこ化」の一因になっていたとは。小さくて食べやすいからといってパクパク食べていると、麦チョコ本来のサクッとしたおいしさにとどまれない......。食べれば食べるほど、求めていたものから遠ざかってしまうという悲劇。
長年の疑問が解消したと同時に、麦チョコのはかなさを感じました。これからは一粒一粒大切に食べようと思います。
(田中結/プレスラボ)
■取材協力
「味香り戦略研究所」味覚参謀・菅慎太郎さん
http://www.mikaku.jp/index.html
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