皆さん はじめまして!
今回から、このAOLの映画コーナーで、アメコミ(アメリカン・コミック)映画を中心としたコラムを書かせていただくことになりました、杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)と申します!子どものころ、「月刊スーパーマン」という雑誌に投稿が載ったのが、活字デビュー。そして、02年映画「スパイダーマン」のPRで来日したサム・ライミ監督にインタビューしたのが、ライターとしての本格デビューでした。以後、この10年間、映画を中心とした"日本におけるアメコミ・ビジネス"の周辺にいた人間です。だから、皆さんよりほんのちょっとだけアメコミ映画事情に詳しいかもしれない、、その力を活かして、みんなが盛り上がりそうなアメコミ映画情報=ネタを発信していこうと思います!よろしくお願いします!
さて、今年も多くのアメコミ・ヒーロー映画がやってきます!特に注目されているのが、4月26日公開の「アイアンマン3」。夏公開予定の新スーパーマン映画「マン オブ スティール」(マン オブ スティール とは"鋼鉄の男"の意味。バットマンをダークナイトと言うように、スーパーマンを、こういう別称で称えることがあるのです)。そして秋には、X-MENの人気キャラ ウルヴァリンを、「レ・ミゼラブル」で、ますます日本女性にブレイクしたヒュー・ジャックマンが、"六度"演じる「ウルヴァリン:SAMURAI」。
「アメイジング・スパイダーマン」「ダークナイト・ライジング」「アベンジャーズ」がそろった2012年に負けないぐらいの盛況ぶりです。
さて、今日は、その中から「アイアンマン3」について、先日公開された日本版予告篇の中から、内容を予測してみましょう。
まず、この予告篇をご覧ください。
この予告篇で、注目すべき点はクライマックスに、アーマー(パワード・スーツ)が勢ぞろいして、アイアンマン軍団というべきケレン味ある展開になりそうです。
これは、恐らく、ビジネス的には、ヒーロー大集合の「アベンジャーズ」が、あれだけ大成功し、ポスト「アベンジャーズ」の第一弾が、この「アイアンマン3」なわけですから、「アベンジャーズ」的な要素・・つまり、いっぱいヒーローが出てくる、、をやりたかったのでしょう(笑)。それが証拠に、今度のアイアンマンのアーマーは、マーク42!と呼ばれています。アイアンマンでは、最初に作られたアーマーをマークⅠ(ワン)と称し、以後、マークⅡ・・と続いて来ました。「アイアンマン2」の最後に登場した、胸の形が三角形のスーツは、マークⅥ(6)「アベンジャーズ」で活躍したのは、マークⅦ(7)ですから、アベンジャーズの戦い以降、トニーは、35体のアーマーを作っている設定なのです。
だからアーマーのストック&バリエーションは、沢山あるわけで、そのいくつかが、映画のクライマックスに総登場!まさに、「アイアンマンのアーマーで、アベンジャーズやってみました」という感じです。
問題は、あれだけのアーマーを、それぞれ誰が着ているのか?原作コミックで、似たようなシーンを探すと、まず"IRON LEGION(=鉄の軍団)"という設定がありました。これは1994年の「アイアンマン #300」に登場するエピソードです。
トニーを救うため、ローズ(彼もアーマーを着てウォー・マシーンというヒーローをやっています。映画「アイアンマン2」に登場しましたね)が、今まで何らかの理由で、アーマーを着たことがある人間たちを中心に集め、またアーマーを装着させ、ウォー・マシーンを含めて"6体のアイアンマン"が強敵との戦いに挑みます。ちなみに、その中の一人は、トニーの運転手ホーガンでした。
しかし、予告編を観る限り、6体以上はいるし、ローズは、トニーの横でこの軍団を見ていましたから、このコミックのIRON LEGIONではないですね。
もう一つ考えられるのは、実は、あのアーマーには人が入っていない!? コミックの「ニューアベンジャーズ アニュアル#1」において、トニーが遠隔操作で、複数のアーマーを自動操縦して敵と戦うシーンがあります。恐らく映画は、この設定を使っているのだと思います。トニーか、あるいはトニーが、相棒の人工知能ジャービスに命じて、アーマーを動かしている、、これが一番しっくりきます。
しかし、ここでもう一つ問題が。今までのアイアンマン映画は、「アイアンマン」におけるアイアンモンガー、「アイアンマン2」におけるウィップラッシュ、ドローン軍団等、敵側も、"悪のアイアンマン"とも言うべき、邪悪なアーマー系キャラだったわけです。しかし、今回の予告編では、それがいっさい わからない!けれど、果たして、これだけのアーマーを総動員しないと勝てない敵とは?敵がどれだけのパワーを持っているのか、気になります。
なお、原作コミックでは、ペッパー・ポッツも護身のためレスキューというアーマーを着る設定があります。予告でも、ペッパー・ポッツは今まで以上にピンチっぽいですから、アーマー装着?
さらに、この予告のクライマックスで出てくる、ゴツいアーマーは、体形からして、あるキャラに似ていますね。そうハルクです。これは 対ハルク暴走用にトニーが開発した、ハルク・バスターと呼ばれるアーマーかもしれません。
登場アーマーが増量した分、期待も膨らむ「アイアンマン3」は、日本では、全米より1週間早い、4月26日公開です!
ゴールデンウィークは,劇場で アイアンマンと握手!
公式サイト
| Email this | Comments
コメント
コメントを書く