『ハリー・ポッター』の著者J・K・ローリングは、少なくとも今のところ、自身が生み出した最初のヒーローの物語を今後も書き続けるつもりはないようである。ローリングが『Variety』誌に対して最近、自分の語ったストーリーにすでに満足していることを示唆したのだ。人気書籍シリーズのその後を描いた舞台劇『ハリー・ポッターと呪いの子』が成功を収めているにもかかわらず、その続編を書くことは「多分ない」とローリングは言う。具体的には舞台の続編を指した発言であるものの、これは書籍シリーズにも当てはまるコメントのように思われる。


ローリングはジャック・ソーン、ジョン・ティファニーと共に脚本を執筆したこの舞台について、「頭の中の語りたかったストーリーを前に進めるという点では、これで語り尽くしたと思う」と話している。

同作はローリングにとって、ハリーの次男アルバスの物語だった。書籍シリーズ最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』のエピローグで登場したアルバスは、自分が特に「興味を持っている」キャラクターであると『Variety』に話したローリングは、こう続けている。

「もう十分語れたと思うの。だから、ハリーの孫にまで話を進めたらすごく皮肉な感じだし、そうするつもりもないわ」

ストーリーの終え方に満足していると同時に、ローリングは今大忙しである。5部作となる映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズに取り組んでいる最中なのだ。同シリーズで展開するのは、ハリーの次男と同名の、もう1人のアルバスをめぐる物語。11月23日に日本公開予定の第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、若き日のアルバス・ダンブルドアをジュード・ロウが演じる。

第2作では、のちにホグワーツ魔法魔術学校の校長となるアルバス・ダンブルドアの、悪名高い闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)に対する報われない想いについて、もっと詳しいことが分かるだろう。ファンは今のところ、ダンブルドアが同性愛者であることが同作ではっきりとは描かれないとみられる点について批判的であるが(怒りの声さえ上がっている)、ローリングは映画を見てから判断するべきだとほのめかしている。

『ハリー・ポッター』シリーズが今後どうなるにしても、ローリングの語りたいストーリーはますます増えている。

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