4月20日(金)に全国公開となった『レディ・プレイヤー1』。アーネスト・クライン原作の大人気SF小説『ゲームウォーズ』(原題はREADY PLAYER ONE)をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化し、注目を集めている。
今回は、80年代のディープなポップカルチャーからの影響が随所に見られるこの新作を楽しむ前に、この映画について知っておきたい3つのことをご紹介しよう。
1. アーネスト・クラインによる原作『ゲームウォーズ』の素晴らしさ
J・K・ローリングにとっての『ハリー・ポッター』のように、2011年に出版されたクラインのデビュー小説『ゲームウォーズ』は圧倒的な成功を収めた。『フィフティ・シェイズ』シリーズや、『ゲーム・オブ・スローンズ』などのような作品と競い合い、NYタイムズベストセラーのトップ10にランクインしていたのだ。
クラインの子供時代に影響を及ぼした80年代の映画や音楽への賛辞とも言えるこの作品は、瞬く間に批評家の反響を呼び、『エンターテインメント・ウィークリー』誌や『ボストン・グローブ』などから好評価を得た。世界での評価も高く、これまで20カ国以上の言語に翻訳された。また、米国図書館協会の目に留まり、プロメテウス賞を獲得した。
2. 『レディ・プレイヤー1』は80年代のエンターテインメントファンにとって完ぺきとも言える内容
舞台は、貧困の差が激しい2045年。人々は、思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」に没頭していた。そんな世界で、1人の青年ウェイド(タイ・シェリダン)が思いがけず仮想世界のヒーローとなる。
この仮想現実の世界では、往年のアイコン的存在がズラリと登場する。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンから『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー、米アタリ社のゲーム機「Atari2600」、カナダのロックバンド「Rush(ラッシュ)」に至るまで、実に様々。ガンダムやキティちゃんなど日本生まれのキャラクターも登場するので必見だ。
3. そもそもスピルバーグ監督のSF映画を見逃すことができるだろうか?
スピルバーグ監督は、かつて『激突!』や『JAWS/ジョーズ』、『1941(いちきゅうよんいち)』の時に用いた風刺を酷評されてからは特に、自身の作品に他作品との関連性を盛り込みすぎることには積極的でない、と言われていた。それでも彼は、監督としてだけでなく、様々な世界を作品の中に取り入れる"設計者"として、様々な作品の断片を、仮想現実の世界で見事につなぎ合わせている。
文字どおり世代を超える映画ファンたちを魅了してきたスピルバーグ監督。もちろん、そんな同監督の映画に登場してきたキャラクターも新作に登場する。
『レディ・プレイヤー1』は、4月20日(金)から絶賛公開中。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/
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