オスカー女優のマリオン・コティヤール。10月31日に開かれた「Harper's Bazaar Women of the Year Awards」でインターナショナル・アクター・オブ・ザ・イヤーに選ばれた彼女が、『Harper's Bazaar』誌とのインタビューに応じ、母親業や家族の大切さ、イギリス文化への愛、英BBCの人気TVシリーズ『Absolutely Fabulous』、そしてUKロックをあれこれ語っている。
イギリス文化への愛を告白するマリオン
11月1日に発売された『Harper's Bazaar』12月号の表紙を飾っているマリオン。身に着けているのはディオールのドレスにティファニーのジュエリーだ。
現在37歳のマリオンはまた、新作映画『ラスト・アンド・ボーン/Rust And Bone/De rouille et d'os』についても言及。彼女はこの中で、クジラの飼育員ステファニーを演じている。ステファニーはひどいアクシデントに見舞われ、さらに恋愛や人生、そしてセックスを受け入れようと闘う、非常にタフな女性だ。メガホンを取ったのは、アカデミー賞ノミネート経験もあるフランス人監督ジャック・オーディアール(『リード・マイ・リップス』『預言者』)。映画は今年5月のカンヌ国際映画祭で公開され、今ではアメリカやヨーロッパ各国で次々と封切られている(日本公開は未定)。
以下はインタビューの一部。
イギリス文化への愛
「イギリスは音楽とファッションだと思っているの。何でもロックと合わせるでしょう。王族からパンク、ブルジョワジーまでね。音楽に関してはイギリスが最高だと思う。デヴィッド・ボウイにローリング・ストーンズ、レディオヘッド、ビートルズ...」
2012年のハイライトは?
「『Absolutely Fabulous』のカムバック。私、大ファンなのよ」
「私は自分の仕事を愛しているの。だけど(そのために)脚は切断しないわ。ステファニーは自分の両脚を失った。ショックよね。これまでずっと脚のない状態だったら、私の演技は違ったものになったかもしれない。だけど私は彼女が脚を失ったことをどう感じたのか、学ばなければいけなかった。(脚の切断が)彼女をどう変えたのかと」
演技の課題について
「(俳優であることは)綱渡りをする芸人のようなもの。やり方を心得ていても、別のところではうまくやれるかなんて、わからないのよ」
フランス人監督/脚本家/俳優ギョーム・カネとの間に生まれた、1歳6か月のマルセル君の母親として
「マルセルが生まれてからは、毎日が幸せに満ちているの」
女優としての今後は
「次に何があるかなんてわからないし、知りたくもない」
「最近になって、自分には幸せになる能力があるってことに気付いたの。家族の中にそれを見つけたわ。常にそうだってわけじゃなかったから、自分がいかに恵まれているかわかっているわ」
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