シリーズ第25作となる次のジェームズ・ボンド映画で誰がボンド役を務めるかという謎はすでに解明されているものの(ダニエル・クレイグが再演)、監督の椅子に誰が座るかは謎に包まれたままだった。しかし今回ついに、ダニー・ボイルが監督を引き受けたことを正式に認めたとの情報が入ってきた。


直近の第23作『007 スカイフォール』と第24作『007 スペクター』を監督したサム・メンデスの後釜に座るのはボイルかとの噂は数ヶ月前からささやかれていたが、今週米ニュースサイト『Metro US』に掲載された記事で第25作に関する決定的な情報をボイルが明かしている。

「(ボンド映画は)脚本が書き起こされている段階だ。脚本次第だよ。僕は今、リチャード・カーティスが書いた(別の映画の)脚本を確認していて、その撮影は6~7週間後に開始したい。そうすればボンド映画は年末に始められるからね。ともかく両方の作品を進めているところだ」

ボイルが言っているリチャード・カーティスの話は、ボイルが監督してカーティス(『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』)が脚本を務める、まだ詳細不明の「音楽をテーマとするコメディ映画」のことだ。そのコメディとボンド映画の仕事が時期的に重なりすぎるのではないかと懸念する声もあるが、ボイルは自分のスケジュールに両作をうまく組み込む見通しが立っているようだ。

しかし、ボイルのコメントには少し気になる点もある。脚本のジョン・ホッジと共にかねてから考えていた案が現在書き起こされているそうなのだが、「全てはその出来栄え次第さ」と『Metro US』に話しているのだ。

これは、ホッジの脚本に満足できなければ監督を降りるという意味だろうか? 万一の降板に備えてボイルが予防線を張っている気がしてならない。

いずれにしても、ボンド次回作に関してボイルは、「今はジョン(・ホッジ)が脚本を書いてる。(中略)その内容を僕が漏らしたらおかしいだろ」とまだまだ口をつぐんでいる。

ボンドシリーズ第25作は、現時点では2019年11月の米国公開を予定している。また続報が入り次第お知らせしたい。

■参照リンク
http://www.moviefone.com/

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