米ニューヨーク市マンハッタン島の約4倍の面積の氷山が、西南極にある、南極大陸で最も融解が進んでいるパインアイランド氷河から分離した。
オランダ・デルフト工科大学で衛星観測を専門としているステフ・レルミット氏は9月24日、この警戒すべき事象を収めた写真をTwitterに投稿。
「速報。パインアイランド氷河から本日、267平方kmの氷山が分離。内部の亀裂が原因」Breaking news from Pine Island Glacier, which lost 267km2 of icebergs today, after the internal crack resulted in a large calving event 1/n pic.twitter.com/sLwGTyNTfC - Stef Lhermitte (@StefLhermitte) 2017年9月23日
レルミット氏によれば、今回の氷山の分離は2000年以降で5番目に大規模なもので、2015年に同じ氷河で起きた580平方kmの氷山の分離と似ているそうだ。
気象情報サイト『The Weather Channel』によると、パインアイランド氷河からは毎年約408億トンの氷が融解しており、世界の海面を8年間につき1mmのペースで上昇させているという。
同氷河が全て融解した場合、世界の海面は約52cmも上昇する可能性があると推測されている。
しかし、もしも西南極氷床全体が崩壊すれば、海面上昇は約3mにも及ぶ可能性がある。その場合、フロリダ州やルイジアナ州といった米南部の州の大部分に甚大な浸水被害をもたらすことが予想されるという。
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