サラ・コナーが帰ってくる。リンダ・ハミルトンが再び『ターミネーター』シリーズのアイコン的存在サラ・コナーを演じることをジェームズ・キャメロン監督が明らかにした。
しかし、ジェームズ・キャメロン監督はこの続編でメガホンをとることはせず、リンダとは別の18歳の女性が「新しい物語の中心人物」になるという。エンタメ系情報メディア『The Hollywood Reporter』(THR)によると、製作に回るキャメロンと、新しい監督ティム・ミラー(『デッドプール』)で3部作を計画しているという。それぞれ独立した話になるのか、1つの壮大な物語になるかはまだ明らかになっていない。
THRはこの第1部がスカイダンス・プロダクションズとパラマウント・ピクチャーズによって制作されていることを既にキャッチしている。また、アーノルド・シュワルツェネッガーがキャメロンの『ターミネーター2』の続編に出演することが確認されている(どうやら『ターミネーター4』『ターミネーター:新起動/ジェネシス』などは既に完結しているようだ)。
リンダやアーノルドが出演するにもかかわらず、今作では新世代に焦点が当てられる。キャメロンが『ターミネーター』シリーズのプライベートなイベントで語った内容を紹介しよう。
「今、新しい物語の中心となるような18歳の女性を探し始めたところだ。今回も過去から現在へと時代をまたぎ、それぞれに登場人物を据えるつもりだ。新しい人物も登場させるが、アーノルドとリンダはそんな中で核となる存在になると思う」
キャメロンは先日、自身の作品のサラ・コナーと『ワンダーウーマン』を比較して、「あの映画は"後退"だ」と辛口のコメントを出したばかり。キャメロンはハミルトン演じるコナーが帰ってくると伝える際、観衆にこう話している。「新しい女性アクション・スターの提示は『ターミネーター』から始まっている。円熟味を増した彼女が再び戻ってくるということは大きなメッセージになるはずだ」
キャメロンはさらに次のように述べている。「『ミッション:インポッシブル』、『ワイルド・スピード』、『ジョン・ウィック』など、悪役を倒す50代、60代の男性像はこれまでにもあった。でもそのような女性を描いた作品はまだない」。確かに、ヘレン・ミレンやリンダ・ハミルトンが50代のキアヌ・リーヴスやトム・クルーズのようにアクション映画の主役を演じたら面白そうだ。しかし、この新しい3部作で若い世代に焦点が当てられるとしたら、キャメロンの思惑は外れてしまうのではないだろうか。
リンダ・ハミルトンは現在60歳。1984年公開の第1作『ターミネーター』では内気なヒロインだったサラ・コナーを1991年公開の『ターミネーター2』ではたくましい女性へと変貌させた。本作への彼女の出演はうれしい限りである。そのうえキャメロンがサラ・コナーについて「円熟味を増した戦士」と語っているということは、これまで以上に重要な役どころであることを期待してもいいだろう。
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