レオナルド・ディカプリオが、同じ名前の芸術家、発明家レオナルド・ダ・ビンチを映画で演じるという長年の目標を果たすことになりそうだ。彼の製作会社アッピアン・ウェイが、近刊のダ・ビンチの伝記書を巡る権利を獲得したのである。
エンタメ情報サイト『Deadline』によれば、パラマウントとアッピアン・ウェイは、ライバルのユニバーサルとの激しい競り合いの末、伝記作家ウォルター・アイザックソン著『Leonardo da Vinci』を映画化するための契約を結んだという。アイザックソンと言えば、歴史的人物を扱った複雑な展開の書籍で有名だ(スティーブ・ジョブズとアルベルト・アインシュタインの伝記は最近、映画『スティーブ・ジョブズ』とテレビドラマ『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』に翻案)。『Leonardo da Vinci』も同じく詳細なストーリーなのであろう。
『Deadline』はこの書籍(ひいては映画)について以下のように報じている。
「出版者の情報によれば、アイザックソンはダ・ビンチのノートを使って、彼の芸術を彼の科学と旺盛な好奇心と想像力に結び付ける物語を紡いでいるという。ダ・ビンチは極めて貴重な絵画を制作しただけでなく、解剖学(有名な線画『ウィトルウィウス的人体図』)や、化石、鳥類、心臓、飛行機、植物学、地質学、兵器類の革新的な研究に従事した。死体の顔面から肉を剥ぎ取って、唇を動かす筋肉を描き、さらに歴史上最も印象的な微笑を描いた。光学計算を探求し、光線の角膜への当たり方を示して、遠近感が変化するような錯覚を『最後の晩餐』で生み出した。アイザックソンはまた、ダ・ビンチの生涯にわたる舞台上演への情熱がいかに彼の絵画と発明に影響を及ぼしたかも記している。同書によると、ダ・ビンチは適応面で少々苦労していたともいい、非嫡出子、同性愛、菜食主義、左利きで、気が散りやすく、時に異端者であったそうだ」
『Variety』誌によれば、アカデミー賞俳優のディカプリオがこの名高い画家の役に興味を抱いているのは「偶然ではない」という。
「母親が、1974年にイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館でダ・ビンチの作品を鑑賞中に初めて胎内のディカプリオに蹴られるのを感じ、それにちなんで彼の名前を付けたと述べていることは有名だ」と同誌は報じている。
書籍『Leonardo da Vinci』は10月17日に発行予定。映画の製作開始時期はまだ分かっていない。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/
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