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「Back To Bass」と銘打ったツアーを敢行するスティングが、12月9日開催されるフィリピン、マニラ公演の会場を急遽変更した。

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その理由はそのアリーナ会場オーナーの開発事業にある。オーナーであるHenry Sy氏はフィリピンで最も裕福と言われる人物で、 "Sm Mall" というショッピング・モールビジネスを展開しており、今度はフィリピン北部の都市で巨大なモールの建設と駐車場敷地のために182本もの木を伐採する予定だったようだ。

しかしスティングは環境保護、特に森林伐採などに反対していることで有名な人物。1989年、妻のトルーディとともに熱帯雨林保護基金を設立するなど、環境保護運動に力を入れるアーティストとして先陣を切った存在として知られているのである。

Sy氏の事業展開に強い反対姿勢を示している環境保護活動家アルトモンテ氏は「新モールの開発によって空気汚染や近隣の山々での地滑りの誘発は免れない」「熱帯雨林を保護しながらSM Mallの事業に加担するのは矛盾ではないのか」とスティングに訴え、これによってスティングはその事業内容を知ることとなったのだ。「アーティスト本人の判断により」会場の変更が決定した、というニュースを報じられたスティング。彼に対してアルトモンテ氏は、フェイスブック上で「スティングへ。私たちの環境、遺産、そして故郷を守るために協力してくださって本当にありがとう」と感謝の文を送っている。

関連映像:妻のトルーディとともに熱帯雨林保護基金を設立したスティング



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