接客業において「感じのいいスタッフであること」は、この仕事の大半を占めると言っても過言ではないだろう。
英国エクセターにある「The Beer Cellar」というパブは、女性スタッフのフレンドリーな態度から自分に気があると勘違いしてしまった客に対して、レジ前に円グラフ付きの注意書きを掲げ、巧みにこういった客を撃退する対策を取った。
This is definitely our favourite sign in the bar. Also if dudes could stop trying to kiss our female bartender's hands that would be great. pic.twitter.com/C1Lf8KNe1Q - Beer Cellar Exeter (@BeerCellarExe) 2017年5月25日
この画像の円グラフは、「なぜレジの女性スタッフがあなた(客)に優しいのか?」の理由の割合を示している。項目は、白色の「あなたに抑えられないほど、性的に魅力を感じているから」と、黒色の「単に仕事だからだバカ」だ。当然、グラフは100パーセント黒色が占めている。
店はツイッターにこの注意書きの写真を載せ、「これでお客さんが女性バーテンの手にキスするのを止めるようになってくれたら嬉しい」とツイートした。すると、5万以上の「いいね」があるなど話題を呼んだのだ。
店のメッセージは一見笑えるが、今回の件で浮き彫りになったのはサービス業に携わる人員が日々、セクハラに晒されているという問題だ。
食に関する様々なトピックを取り上げる『MUNCHIES』のインタビューに応えた「The Beer Cellar」の女性スタッフ、ローレン・デューさんによれば、この注意書きは彼女と彼女の同僚が最近経験した客からのセクハラを受けて作成されたのだという。
「数ヶ月前、かなりキツい週末があったんです。それであのサインを作りました。1人の男性客が私と同僚のバーテンダーにしつこく絡んできて、最終的には店を出てもらったんです」とローレンさんは語っている。
また、ローレンさんは「今まで何人にもそうして出て行ってもらいました。体を触られたりするスタッフもいましたし。終業後、店の外で私を待っている男がいて、それでも歩いて帰らなければならない日もありました」と続け、次のように語った。「誤解しないで欲しいのですが、98パーセントのお客さんは良い人なんです。でも残念なことに、こうしたことは想像されるより頻繁にあります」
■参照リンク
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