米国イリノイ州シカゴの地元メディア『WGN』がビックリするようなニュースを伝えている。


人類史上、最も偉大な出来事と言えば、1969年にアポロ11号の果たした月面着陸が挙げられるだろうが、そのミッションで宇宙飛行士たちが持ち帰ったものがある。月面着陸後、ニール・アームストロング船長たちは集めた月面の塵(ちり)を袋に保管し、地球に帰還したという。ところが、NASAはこの袋の存在を長らく忘れていたようで、うっかり他の宇宙関連グッズとオークションに出品し、1,000ドル(約11万円)もしない価格で販売してしまったのだ。

落札したのは、シカゴで弁護士として働くナンシー・リー・カールソンさん。袋の中身が貴重なものであることを確信したカールソンさんは、落札後、この物質をNASAへ送り返し、調査を依頼した。

これがアームストロング船長たちの持ち帰ったかけがえのないものであることが分かったNASAは、このとんでもないミスを認め、返却はできないとカールソンさんに伝えた。

これを不服としたカールソンさんは裁判に持ち込み勝訴。改めてこの貴重な品をオークションに掛けているところだ。落札価格は、400万ドル(約4億4,700万円)前後になると見られている。

カールソンさんは売り上げの一部を、科学研究を行う専門機関に寄付することを考えているそうだ。
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■参照リンク
http://www.aol.com/
RSS情報:http://news.aol.jp/2017/05/25/chicago-woman-auctioning-off-moon-dust-from-apollo-11-mission-for-4-milion/