今回の記事を読んで食欲を無くした方がいたら、事前にお詫びしておきたい。なんと、私たちの大好きなグミキャンディー、アイスクリーム、ソーダ、焼き菓子の一部に、ビーバーの肛門からの分泌物が少量含まれているものがあるという。ただし、人体への害はないということなのでご安心を。
この80年間、先に挙げたお菓子にはバニラ、ストロベリー、ラズベリーの風味を加えるため、ビーバーから排出された「茶色い粘液」が使用されているという。
もう少し正確に説明しよう。ビーバーは香嚢(こうのう)という器官から「海狸香(かいりこう)」という化合物を排出する。この香嚢は尻尾の下にあり、コミュニケーションやマーキングの際に分泌されるという。
そして、尻尾の下から分泌されるために、「海狸香」にはしばしば肛門からの分泌物や尿も混じっている事もあるそうだ。『ナショナル・ジオグラフィック』によれば、「海狸香」は「ムスクとバニラが混ざった匂い」だそうで、食品科学者や調香師からも重宝されている。
この話に興味を持たれた方のためにお伝えすると、「海狸香」だけでなくビーバーのお尻からもいい匂いがするそうだ。野生動物の保護活動家ジョアン・クロフォードさんが『ナショナル・ジオグラフィック』に語ったところによれば、「尻尾を持ち上げると、あまりのいい匂いに思わず、"ああ、もっと鼻をお尻に近づけたい"」と思ってしまうのだとか。
■参照リンク
http://www.aol.com/
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