カナダの小さな町、フェリーランドに大勢の観光客が押し寄せている。海岸沖に出現した巨大な氷山を見物するためだと、カナダ放送協会(CBC)が報じている。
美しい町を見下ろすようにそびえる巨大な氷の塊が写ったこの衝撃的な写真は、ニューファンドランド・ラブラドル州の東海岸沖の、まさに「アイスバーグ・アレー」(氷山の通路)と呼ばれている一帯で撮られたもの。
カナダ国雪氷サービス(CIS)は、この氷山を「大型」に分類した。海面上の高さが46~75メートル、全長が121~200メートルのサイズに該当するということだ。
ちなみに、タイタニック号を沈没させた氷山のサイズはそれより小さく、海面上の高さが約15~30メートル、全長が約60~120メートルと推定されている。
カナダの『Toronto Sun』によれば、今年のアイスバーグ・アレーはすでにかなり"混雑"しているという。
4月は氷山シーズンの始まりにすぎないものの、国際海氷パトロール(IIP)は今週までの時点で、この大西洋航路エリアにおいてすでに616もの氷山を観測している。春から晩夏にかけての1シーズンに観測される平均的な数を早くも上回っているそうだ。
観光客が思いがけず殺到していることで、この小さな町では空前の交通渋滞が起こっているというが、フェリーランドのエイドリアン・カヴァナー町長は、今回の氷山は観光シーズンの素晴らしい幕開けになると述べている。
「氷山はスムーズに流れているようなので、しばらくは多数漂着するかもしれません。あの氷山をとどめておく方法を考える必要がありますね」と、同町長は地元メディア『VOCM』に語っている。
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