米ラスベガスで映画興行主向けに最新作を紹介する「シネマコン」が先月30日に開幕したが、そこでヴィン・ディーゼルが親友ポール・ウォーカーについて声を詰まらせながら再び故人をしのんだという。


『ワイルド・スピードICE BREAK』に主演するディーゼルは取材を受けた中で、彼の友人であり共演者だったウォーカーについての話題になった。ディーゼルは親友と新作との関係を語り、『Variety』誌によると、その表情には亡くなった友への想いが露になっていたという。

ディーゼルはこれまでもウォーカーが映画製作の原動力となって来たかについて事あるごとに触れ、この映画に関わる者全てにとってこのシリーズを続けて行くことに大きな意味があると述べている。その背景にはウォーカーと過去に交わした約束があるという。

「8作目を作ると約束したのはポール・ウォーカーだから」とディーゼルは語った。「頭の中でその姿が何度も何度も再生されるんだ」

ワイルド・スピード・シリーズのキャストやクルーも期待に応えてくれている。事実、この"ワイスピ"シリーズは8作目で終わらない。この『ICE BREAK』はなんと3部作の1作目ということなので、このワイルドなカー・アクション映画は少なくとも第10作までは製作されるということだ。

「いつもポールが天国から見守ってくれている気がするから、その期待に応えないと」とディーゼルは語る。

6作目から出演しているタイリース・ギブソンもディーゼルと想いは同じのようで「(この作品を)ポール・ウォーカーに捧げる気持ちで全員が動いて作った」と述べている。

ウォーカーはこのシリーズでは中心的人物だった。3作目となる2006年の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』では登場しないが、それ以外の作品には2015年の『ワイルド・スピード SKY MISSION』まで全て出演している。2013年11月30日に起こった事故で他界したとき、『SKY MISSION』は撮影途中だった。『ICE BREAK』はウォーカーが亡くなってから彼のキャラクターが登場しない初めての作品となるが、ディーゼルは親友の存在を感じていたという。

「ポールが残してくれたものはこの映画の1コマ1コマに息づいている」とディーゼルは語る。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』は日本で4月28日(金)からゴールデンウイークに公開される。

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