アマゾンの熱帯雨林で人間による開発が盛んになったのは最近のことと考えられていたが、それを覆す新たな発見があった。


英紙『The Telegraph』によれば、ドローンを使ってこの地域を調査した研究者チームが、ブラジルの北西部でストーンヘンジのように大規模な、謎の地上絵を450以上も発見したというのだ。

チームが詳細な科学的分析を行った結果、この入念に作られた溝は、欧州人の進出よりはるか以前の、今から約2,000年前に作られたものであることが分かったと、テクノロジー情報サイト『Tech Times』が報じている。

また、研究結果では、先住民がこの熱帯雨林に手を加えていた理由は、土地を開拓するためだけでなく、好ましい種の繁殖を促す目的もあったことが示唆されているという。

研究を行った、サンパウロ大学考古学・民族誌学博物館のジェニファー・ワトリング博士は、「欧州人の進出よりはるか以前から先住民がアマゾンの森林を管理していた証拠を見つけたが、これは現代行われている破壊的で持続不可能な土地利用を正当化する根拠に用いられるべきではない。今回の発見は、当時の暮らし方が森林劣化をもたらさないよう配慮されたものだったこと、そして、より持続可能な土地利用法を見いだす際に土着の知識が重要であることを強調するのに役立つべきものだ」と述べている。

ニュースサイト『Seeker』によれば、この地上絵が作られたはっきりとした目的はまだ分かっていないという。

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■参照リンク
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RSS情報:http://news.aol.jp/2017/02/08/researchers-discover-stonehenge-like-geoglyphs-in-Amazon/