ニコ・ロズベルグが初のワールドチャンピオンとなった5日後に、引退発表するという衝撃の結末で終わった2016年のF1グランプリ・シリーズ。そんな今年のシーズンを3分の8bitのゲーム風に仕立てた、ジョーク映像がF1公式サイトからリリースされ反響を呼んでいる。

https://youtu.be/U4E9Qx5_lTY


冒頭の選手を選択するシーンから、80年代のファミコンソフト風のレトロな作りとなっており、この時代のゲームを知るファンには堪らない作りとなっている。

しかし内容は、楽しいものかと思いきやややシュール。レッドブルのクビアトが、フェラーリのベッテルに突撃した後に、セカンドチームのマックス・フェルスタッペンと交代になった、思い出せば切なくなるトピックを淡々とゲーム風に伝え、スペインGPのハミルトンとロズベルグのチームメイト同士のクラッシュや、チーム戦略のミスでモナコ優勝を逃したレッドブルのリカルドのシーンなど、思い起こせは今年は色々あったなと・・・。

最後はメルセデスのハミルトンとロズベルグの直接対決となり、両ドライバーが勝利数を競う、やややっつけ気味のシーンから、最終戦までもつれたアブダビGPへ。

最終レースでポイントをリードされながらトップを走るハミルトンが、2位のロズベルグが後続に巻き込まれるのを期待し仕掛けたスローダウン・シーンと、レーズ後揉めたチームとの無線のやり取りなどの生々しい会話も再現されている。

今年のシーズンを通しで見ているファン以外にはちょっと伝わり難い動画ではあるが、F1ゲーム好きのマニアなスタッフが愛情を込めて作った無駄な努力に、拍手を送りたくなるそんな動画だ。
しかもエンディングでは、チャンピオンになったロズベルグが、「F1 2017 『コンティニュー』『リタイヤ』」のメニューを「リタイヤ」を選択して映像は終わるという、ちょっと物悲しいエンディングだ。

来年から大幅なレギュレーションの変更などで、とりあえずは見た目も変わりそうな新しいマシンなど、楽しみな要素のある来年のF1。来年こそはよりエンターテイメント性の高いレースを期待したいところだ。
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