『美女友だちを作ろう』というこのコーナーに、最後の試練がやって来た。自分の客や、自分の高校の後輩に出てもらったり、というラクな選択をしてきた揺り戻しなのか、生粋の東大美女である。
ミス東大コンテスト2016・ファイナリストの皆本萌ちゃん(22歳・3年生)
最高学府の美女コンテストであるミス東大コンテスト。"何でもできる"と言ったら言いすぎかもしれないが、"隙がない"イメージだ。事実、皆本さんは中学受験の難関校・フェリス女学院大学附属の中・高で6年間を過ごし、東京大学に現役合格。小学校3年生までアメリカにいた帰国子女で、英語はペラペラという隙のなさだ。
■"できない"ほうが魅力的!?
しかし、そんな彼女はこう悩みを吐露した。
「最近"何かができないことが人の魅力になりうる"ということに気づいてしまって......。それが、かなりの衝撃で、悩み始めたんです」
『就職活動においては、自分の弱みをアピールしろ』と著書でさんざん語ってきたので、理解できる話ではあるのだが......なぜ、そんな風に感じたの?
「実はこないだ、フジテレビの『さんまの東大方程式』という番組のオーディションを受けたんですが、私は落ちてしまったんです。そのときに言われた一言が『君、隙がなさすぎてつまらない』だったんです」
おおっ、東大美人女子には重い一言。
「確かに、私にはわかりやすい面白さも、『誰ともつきあったことありません』みたいな、ひきのあるエピソードもないんです。でも、今まで、"何かができることはいいこと"だと教えこまれて、頑張ってきたんですよね。女子校だったので、『できなかった、テヘ』って言ってもしょうがないですし。『できなかったら、がんばろう』と思って人生を攻略してきたので」
確かに、特に受験社会というのは、できればできるほど評価される構造になっている。その頂点に君臨するのが東大だ。
■穴もあるだけではダメ
「もちろん、自分に穴もあるとは思うんですが、その穴をプレゼン用にできていないので......」
さすが、穴があるだけではダメで、その穴をちゃんと世間にプレゼンできないといけない、とわかっている聡明さ。
その聡明さは会話の随所にあらわれる。
例えば、同級生としかつきあったことがない理由は
「学校以外の場所に出逢いを求めにいくバイタリティーがないから」。
完璧なイケメンとつきあわない理由は
「完璧過ぎる人が出てくると負い目を感じちゃうから」
......って、萌ちゃん、そこだよ!逆の立場になってみて!きっと、萌ちゃんという完璧美女を前にしたら、みんな負い目を感じちゃうんだよ!だから隙がないように見えてしまうんだよ!
■東大美女の隙を探せ!
なんか、こっちが萌ちゃんに負い目を感じなくなるようなエピソードはない??
「負い目を感じなくなるかはわからないのですが......。私は、昔、自分の容姿に興味がなくて、高校時代は8キロほど太っていたんです。でも、ももいろクローバーにハマって、このコたちはこんなに短期間で進化しているんだ、って思ったらセンター試験も頑張る気になって......」
なんだか、ちょっと、距離は縮まった感じがする......。ただし、この負い目を語ってもらうまでにかかった時間・43分。その穴をいきなりプレゼンしてもらえる日がきたら、すぐに隙を感じて仲よくなれるかも......。美女友だちになれる日はまだ遠い!
(写真・文:霜田明寛)
※本連載は今回で終了致します。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。美女への執着は続けてまいりますので、今後どこかで見かけてくださった際には、あたたかい目で見守って頂けますと幸いです。
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