図書館への本の返却について、今回ご紹介する話を聞けば「遅れてもやらないよりはいい」という言葉が頭に浮かぶだろう。ある英国人女性が、イングランド南西部の学校図書館に先日1冊の本を返却した。
そこには1つだけ問題があった。その本は、何とおよそ120年以上も延滞していたのだ。
アリス・ジレットさんという女性が発見したのは『The Microscope and its Revelations(顕微鏡とそれにまつわる新発見)』という本で、亡くなった夫の本棚を点検している時に気付いたという。本はヘレフォード・カテドラル・スクールから貸し出されているものだということが分かった。
学校のウェブサイトによれば、ジレットさんの祖父にあたるアーサー・ボイコット氏が1886年から1894年までこの学校に在籍していたようだ。ボイコット氏は病理学・博物学者として成功した人物で、ロンドンにあるナショナル・ポートレート・ギャラリーには彼の写真が展示されている。
学校側から彼女に延滞料金が科されなかったことは、ジレットさんには朗報だっただろう。
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