見知らぬ女性のために臓器提供したことがきっかけで、結婚にまで至った男性が話題になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=uWLV5np0YMw
ヘザー・クルーガーさん(27)は、2014年3月に医師からステージ4の肝臓がんと診断され、さらに余命数ヶ月と宣告された。
彼女が生き残るための唯一の方法は肝移植だったという。ただし、州の移植待機者リストに名前を載せて待つほど時間は残されておらず、肝臓を提供してくれるドナーを早急に探すことを医師から薦められたそうだ。
米イリノイ州フランクフォートで公務員として働くクリス・デンプシーさんは、彼女の従兄弟であるジャック・ドワイヤーさんが休憩スペースで彼女について話しているのを聞き、見ず知らずの女性ではあるが、助けを必要とする切実な状況であることを理解した。
「アメリカ海兵隊で4年間を過ごし、何事からも逃げないことを学んだ。『自分が助けられるのであれば、助けよう』と自分に語りかけた」と当時の心境を語るクリスさん。ジャックさんに自分がドナーになることができるか確認する検査を受けたいと申し出て、病院で検査を受けたところ、見事に適合することが判明したそうだ。
一方、見知らぬ人物が臓器提供してくれると聞いたヘザーさんは、信じられないような気持ちで母親と涙を流して喜んだらしい。その後、2人は初めて会い、イリノイ大学病院でクリスさんの肝臓の半分をヘザーさんに移植する手術が行われた。
肝移植の手術は無事に成功し、2人とも術後の経過も順調だった。彼は「私に対して何の借りも感じる必要はない。あなたがそう望むのであれば、我々は別々の道を歩めばいい」と語った。そんな彼に対して、彼女は特別な絆を感じずにはいられなかったそうだ。最初は彼の親切すぎる行動に混乱しているだけかと思ったが、それ以上の感情だったらしい。
2人は交際を開始し、2015年12月に彼のプロポーズを彼女が快諾。2016年10月にめでたく結婚式を挙げたそうだ。彼女は「あなたは私が出会った中で最も素晴らしい男性。私を信じてくれ、毎日素晴らしい気分にさせてくれる。あなたのおかげで、私は笑い、微笑み、再び夢見ることができる」と愛を誓った。
そもそも彼女の従兄弟は期間限定で勤務しており、普段は休憩スペースを使うことはなく、たまたまその日そこにいただけで、もしクリスさん以外の人が通りかかっていたら、2人は出会っていなかっただろう。幸運を生んだ偶然の積み重ねを、彼女は「天使が守ってくれたのかも」と表現したとか。ネット上では、
「なんて素晴らしい話なんだ!」
「素晴らしい男だ!」
「臓器だけではなく全てが合ったんだね!」
「素敵なカップル!」
「末永くお幸せに!」
などと、祝福のコメントが寄せられている。
■参照リンク
http://www.odditycentral.com/
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